絵の力

こんにちは！陽子絵画制作室です。久しぶりに投稿します。先月末から今月初めにかけ、写真に投稿している2点の絵（20号F）を描いていました。今年韓国で開催予定のグループ展出品作品です。

まだ収まっていない疫病の終息を願って、韓国の剣舞（칼춤、カルチュム）をされる舞踊家さんの立っている姿、座っている姿を描きました。約20年前に韓国南部、長城というところに2年間、絵のお手伝いと修行を兼ねて行っており、その折に目の前で踊っていただく機会がありました。背景には、約10年前にソウル近郊でスケッチした、禅岩（선바위、ソンバウィ）の正面と、裏面を描きました。禅岩は、韓国のムーダンという巫俗の聖地です。

昔から、疫病退散を願い、「鍾馗図（しょうきず）」(中国の伝説で、唐の皇帝の夢に出てきて小鬼を退治してマラリアを治した)や、「疱瘡絵（ほうそうえ）」(江戸時代に疱瘡にかかった人が祭壇に貼った赤色で描かれた絵。金太郎や源為朝など)が、作成されてきました。アマビエがよく話題に上っていますが、それ以外にも実はいろいろあるのです。今も昔も日本も外国も疫病が収まってほしい人々の思いは同じですね。

絵に込められた願いが、絵を見る人を元気づけ、病魔を吹き飛ばしてくれますように。