姫路市書写の里・美術工芸館にて

画像1 こんにちは!陽子絵画制作室です。先週の土曜日に、高校の美術部の活動で書写山圓教寺にスケッチに行った後、「関西文化の日」で無料公開されていた「姫路市書写の里・美術工芸館」を訪ねました。丁度「姫路城ゆかりの工芸展」が開催されていました。姫路出身の「清水公照」さんの泥仏をはじめ、仏の十大弟子を描いたかけ軸や絵日記、写真の枕屏風等の展示と共に、姫路の伝統工芸品を拝見しました。
画像2 奈良東大寺の正倉院宝物の一つ、螺鈿鏡と同じデザインの螺鈿鏡です。この他「東山焼(とうざんやき)」の磁器の焼き物や、明治以降盛んになった海外輸出向けの華やかな色合いの焼き物等がありました。
画像3 また、「高砂染」という、型紙で糊を置いて複雑な模様を染めた染め物も拝見しました。写真は糊を置く型紙です。柿渋を塗った紙にとても細かい模様をくり抜いています。松葉模様が代表的な文様になっています。
画像4 こちらも高砂染の型紙です。
画像5 高砂染の布。色は地味ですが、白抜模様や、その他の地模様がグレーの二段階で染め上げられています。時代が下ると二度染めで作る高砂染は手間がかかるので廃れ、木綿の布に一回染めで松葉模様が染められるようになりました。その他、姫路の革細工の文箱や馬具等も特産地だったようです。播磨地方の工芸の歴史と質の高さを実感しました。読んでいただきありがとうございました。

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