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下着と生理と。ワタシのためのワタシのカラダ

2018年にスタートしたリアーナによる下着ブランド、SavageXFenty(サヴェージ×フェンティ)。

ブランドのローンチの時から、リアーナはブランドを体現するモデルの体型の多様性を重視していた。

世界のムーブメント

その年のN.Y.ファッションウィークでは、肌の色、ボディタイプ、年齢もさまざまなモデル、総勢50名を起用し話題となった。

「自分のカラダをそのまま愛そう=ボディ・ポジティブ」のムーブメントが起こり、時代の寵児になったのがLizzo。

2012~3年ごろから見られるようになった“ボディポジティブムーブメント”における、決定的なアイコンなのだ。


日本のムーブメント

そして、日本。芸人のバービーがプロデュースした下着が今月5日に発売になり、大反響となっている。バービーは、以前、武田砂鉄さんがパーソナリティをつとめるラジオ番組に出演。その書き起こしを読み、俄然、見る目が変わった。

(武田)やっぱり「もう自虐する時代は終わった。自虐なんかしてるんじゃない。自虐をするっていうのは誰かをバカにしてる気持ちがあるからこそ、そういう気持ちが生まれてくるんだ」っていう
(バービー)だから、「全ての人は平等ですよ」とかって言ってる割に、その自虐の物差しは許されるっていうのはおかしいなっていう。
(バービー)私からいちばん最初にやっていたセクハラ芸が……それは私の中ではひとつの発信だったり主張だったりしてたんですよ。私の中ではですよ。でも、それが一人歩きしていって、男性に消費されるだけの芸になってしまった時ってすごく女性を傷つけてしまうし、意に反してるなと思うから、それはやらないようにしたいなとは思っています。だからその境目をしっかり自分の中でジャッジしてやれたらなって。

「自虐をしない」という理由をかなり理路整然と答えていた。そして、ボディポジティブのメッセージ。

自分がセクシーでいられる気持ちになれるものとか。いままでは「隠す」っていう下着しかなくて。たとえば巨乳の人だと。だけど、ブリッとしていることに自分で高揚してほしいなっていう思いを込めて作りました。

昨年の夏のラジオ出演から約半年。遂にその下着がお披露目となった。

バービーのSNSを追えばバービーがいかに本気で取りんだプロジェクトであることがよくわかる。「待ってました!」の礼賛の声。

ぜひセクシーな自分の下着姿をみて高揚してください。

パートナーのためではなく、自分のための下着。そこには、自分のカラダを自分で認め、慈しみ、まずはそれを自分で肯定してあげよう、というメッセージがこめられている。

フェムテック

そして、インフルエンサーのゆうこす。

若い女性の間で「生理」「カラダ」についての考え方が劇的に変わる雰囲気を感じてる。「フェムテック(FemTech)」という、女性(Female)と技術(Technology)を掛け合わせた造語をよく耳にするようになってきた。

アメリカに住む知人曰く、「プラスチックフリーなライフスタイルが広まり、“女性の月1の憂鬱=生理”を快適に過ごすための生理用品やアンダーウェアのイノベーションが加速。たとえばオーガニック100%のアイテムが特定の店やECだけではなく、大手量販店で普通に買えるようになってきた。生理周期を管理するアプリや生理痛を緩和するデバイスもたくさん出ている」とのこと。「我慢しなくてはいけない」とされてきたカラダについて、オープンに話し合える機会も劇的に増えているという。

下着も生理も。それを語ることは自ずとルッキズムやバースコントロールの概念も組み込まれてくる。まずは自分の「カラダ」から始まる「性」や「人生」を他人任せにせず、自分の手に。

ワタシのワタシによるワタシのためのカラダ。

自分のカラダの主導権はしっかり自分に。まずは自分で自分のカラダを認めてあげよう。慈しもう。自分を大切にできないのなら、まず、何ができようか。すべてはそこから。

【追記】

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