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2020年は、フェムテック元年

今年を振り返った時、コロナ関連を除けば、間違いなく私は「フェムテック元年」の年になるのではないか、と考えている(海外での元年は、数年前になるのだが)。

フェムテックという言葉自体を初めて聞くという方もいるかもしれないが、本当に一大ムーブメントが起ころうとしている。新テクノロジーを中心にした、女性の身体を考える一連のムーブメントのことであるが、これは、ぜひとも性別を問わず、全ての方に興味を持ってもらいたい事象だと思う。

「女性がより自分らしく過ごせる社会を目指して」と銘打って、生理用品ブランドのソフィを有するユニチャームは、10名のインフルエンサーや有識者を招聘した。男女比は5対5である。この男女比が、とてもポイントだと思う。

私が以前にお仕事をご一緒していた中村さんがfermataという会社を立ち上げ、フェムテック・フェムケア関連のコミュニティ運営と各種イベントを統括している。

以下は、私が担当した取材記事。こちらをお読みいただくと、フェムテックを概ね理解していただけると思う。

男女にかかわらず、どのジェンダーであっても個と個であっていいという時代になってくると思います。それぞれが、それぞれの体と気持ちを理解して、どうすればより自分と自分を取り巻く世界を豊かにしながら暮らせるかーーそういうことが重要になってくるはずです。

少し話は逸れるが、昨日の作家の川上未映子さんの投稿には唸らされた。是非、画面をタップして、全文をお読みいただきたい。昨今、物議をかもしたアフターピルについての川上さんの意見は、女性の気持ちを見事に代弁してくれたように思う。

死ぬまで言い続けるが、
性被害において非は100%加害者にある。
たとえ女が下着姿で歩いていようが
裸でいようが、
あなた方の性欲など知ったことではないし、
そもそもあなた方にアクセスする権利はない。

私は、日本の性教育のあり方にも刷新が必要な局面にきていると考えている。以下は以前書いた記事の抜粋より。

人生100年時代。女性たちが慈しむべき人生を、より豊かに送るために。おもしろおかしくでも、猥雑にでもなく、きわめて真面目にニュートラルに。ひそひそ声でもなく、大声でもなく、ファッションやスキンケアの話を語るように、私たちのいつもの声の大きさで。
人生をも左右することになるのが「性教育」です。でも、その議論をする前に、それをきちんと伝えていかねばならない私たち大人が、自分自身の身体のことを、体調を翻弄するホルモンのことを、性欲という本能のことをあまりにも理解していないのではないだろうか。女性誌のセックス特集を作りながら、そのことをずっと考えていました。正しい知識は、自分の心と体を守り、健やかで豊かな人生を過ごすための道具になります。
生殖行為としてのセックスに興味を持つことを建て前にしていただいて、セックスが持つそれ以外の可能性や魅力を秘めたるものにしすぎず、また、後ろめたさを感じすぎず、僕が教わったことや考えたことを知ってもらえたらと思います。「好きな人ができました」。そこにあるのは愛でしょうか、それとも欲望でしょうか。
下着も生理も。それを語ることは自ずとルッキズムやバースコントロールの概念も組み込まれてくる。まずは自分の「カラダ」から始まる「性」や「人生」を他人任せにせず、自分の手に。


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