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【最近のお仕事 その2】私たちがメイクをする理由

基本的には雑誌の編集者だが、web記事も制作もしている。個人的な考えが企画に直結しているので、その1に続き、記しておく。

尼神インター誠子『B あなたのおかげで今の私があります』

尼神インターの誠子さんの新著『B』を初めて読んだ瞬間にビビッときてアポ入れ。その著者インタビューでさらにビビビッときて、「より深めたインタビュー記事を!」、そして、「あの人に会わせなきゃ!」と引き合わせたヘアメイク長井さんとの企画。

メイクは自分で自分にかけられる、とけない魔法。

は対談中に出てきた誠子さんの金言。

メイクの力を誠子さんは以下のように分析する。

教えてもらったのはメイクのテクニックなんですけど、それよりも心の方っていうか、気持ちを変えてくださったなっていうか……。コンプレックスや「B」=ブスを隠すメイクじゃなく、チャームを見つけて気分を上げてくれる、そういう魔法のかけ方を教えてくださったんだと思いました。

その後、インスタライブ企画にも発展! 現場で皆で盛り上がって決めた企画をスピード感を持って企画できるのはうれしい。

神崎恵『だから私はメイクする』

『だから私はメイクする』という一冊の本が世に放たれた時、「メイク=モテのためにするもの」だけではないというメッセージに、脳天を撃ち抜かれたような衝撃を受けた。そのドラマの主演は、美容家の神崎恵さん。すぐに、神崎さんのインタビューだけではなく、プロデューサー、脚本家との対談もオファー。

脚本家の坪田さんとの対談で飛び出した神崎さんの

コスメで手に入る、自転車が初めて乗れた日の無敵感

という金言は、私の心のメモ帳(!!)のかなり良い場所に大きくクッキリと記した。

その後、その言葉を神崎さんは以下のように説明する。

自転車に乗れるだけで、見える景色も、自分の足で行ける距離も、それでしか味わうことができない風の気持ちよさも、すべてが手に入る!

「美容業界のど真ん中にいる私だが、その世界の真ん中にいればいるほど、伝えたいことからこぼれ落ちてしまうものがたくさんある」ということを自分に問いかけ直すこととなった。

こちらも神崎さんと祖父江プロデューサーのインスタライブへと企画が発展した。

EXITりんたろー。美容道

このnoteでも何回か書いている、EXITのりんたろー。さんとの連載企画。これからの社会における美容の価値観を変える超重要人物であると確信している。超売れっ子でありながら、メディアのいち企画としてではなく、本気で取り組んでいただけ、毎回、頭が下がる思い。

普通のおじさんによる『メンズメイク 入門』

一方、もう一つの連載「メンズメイク入門」は、りんたろー。さんの真逆。てらいなくいろいろな美容に飛び込み、それを皆とシェアするりんたろー。さんに対し、著者である会社員・鎌塚さんは逡巡を繰り返す。

「男が美容なんて」の殻から飛び出す寸前のサナギのごとく。私は、「今か、今か」と見守り続けている。その思考の導線は、メイクが気になっているけれど手が出せない男性だけでなく、現状、メイクから縁遠くなっている女性にも訴えかけるメッセージとなっている。

最新回である第6回は、「これは、神回!」と原稿を読んだ瞬間から、興奮した一本だ。タイトルは、「おじさんが赤いリップを塗って、街を歩いて気づいたこと」唇を赤く染めて街に出た著者のドキドキ感を体感できるだけなく、それで得た気付きは、私の予想を遥かに超える意外性に満ちたものだった。一人でも多くの方に読んでいただけたら嬉しい!





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