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ちょっと二胡ばなしを

二胡を習い始めてから9年が経ちました。月に2回のレッスンは私の中ではかなり上位の優先順位でもあります。クラスは中級、いつの間にかそこそこの音程はとれるようになり、メロディラインが頭に入っていればまぁまぁ弾けるくらいのレベルでしょうかね。
「そのレベルでよく人前で弾けるね〜」と家人からはあきれ顔で言われておりますが、私にとっての二胡は一期一会のためツールのひとつ。だから機会があれば二胡を片手に気軽にあちこち出かけています。弦楽器の中ではそこまでメジャーではないので、初めて目にしたわ、と言う方も多いですね。

私の定番のMCトークでもある二胡についての説明は
『みなさん、二胡ってご存知ですか?中国のバイオリンとも言われる弦楽器です。名前のとおり2本の弦、そしてこちらに張ってあるのはニシキヘビの皮になります。本体は木製、弓はバイオリンと同じく馬のしっぽの毛を使っています。特徴としましてはこのように弓が弦の間にありまして、楽器と一体化していることです。この弓で内側の弦と外側の弦を弾いて音を出します……云々』プラスアドリブで他にも加わりますが基本はこんなところ。この説明をこれまで何度してきたことか。でもいつだって飽きることなく新鮮な気持ちで話しています。今、目の前にいる方とはたぶん最初で最後の出会いだと思っているので。

二胡は人間の声に一番近い音色の楽器とも言われています。本当に上手な方の二胡を聴いているとそれがよくわかります。私が習っている先生も「歌うように弾いてくださいね」と何度もおっしゃいます。頭では理解していてもこれがまた難しく。ただ最近ごく稀に「あ、今、声みたいに聴こえた!」ということがあります。気持ちと弓がピタッと重なったような感覚。自分の心と体と二胡がぴったり重なった時、それはきっと瞑想状態なんだろうな。
写経している時、マクラメ編みしている時、ランプを作っている時、そこに「二胡を弾いている時」も入るといいね。

森の中で弾いた「風のとおり道」はすごく気持ちよかったなぁ

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