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やっと気付いた、伝えきれないほどの「ありがとう」

ふと、気付いたんです。

私はわたしに「ありがとう」ってちゃんと言ってる?


自分で言うのもなんですが、私は感謝の人です。社会の基準らしきものに至っていないことが多いので、沢山の人にお世話になりながら生きています。手伝ってもらったり、やさしい言葉をかけてもらえるたびに「ありがとう、ありがとう」と満面の笑みで。ときには頭をさげたり、抱きついたりしながら。

他にも感情を表現した集積が大好きです。あ、つまり芸術とかその他エンターテイメントってやつです。映画、音楽、絵画、ファッション、テレビドラマなど、心を動かすものに出会うと「素晴らしいものを作ってくれて、ありがとう!」と心から思います。往々にして涙を流しながら。

加えて絶景なるものを見て、地球や地球が浮かんでいる宇宙に感謝をすることがあります。緑が清々しく並ぶ山を見て、寄せては返す悠久の営みを続ける海際に立ったとき。この美しい自然は、きっと意思を持って長い年月をかけてこの姿にはなったのでは? と思いを巡らせながら「ありがとう、Earth」と感謝します。

道に咲く名前も知らない花。洗濯し干した服から感じる、石鹸と太陽が混じった匂い。パンが焼ける香り。出汁がきいたお味噌汁の味。夕焼けに照らされた愛する人の横顔。

生きていればね、良いことではなくて。くらいくらい穴蔵で膝を抱えることも多いけれど、それでも感謝ができるモノゴトで溢れているから、私は生きて行けてるんだと思うんです。


人間と、人間が作ったものと、自然。

いつも、本当にありがとうございます。



昨晩、いつものように「今日、ありがたいと思ったこと」を考えていたんです。そのとき、ふととんでもないことを思いついてしまった...!

感謝の対象に「わたし」が入ってない!!!!!!!

びっくりました。目からコンタクトレンズが出てきそう、なくらい。


今まで森羅万象、感謝をし生きてきたけれど。わたしも森羅万象を構成している一欠片。そんな私(魂? なんていうか実態がないけど私を作る意思みたいなもの)の容れ物であるわたしに感謝していなかったーーーーーー。

毎日歩いて私が行きたい場所に連れて行ってくれて。お金を稼いで、美味しいものを食べさせてくれて。私を癒やすために、旅に出たりビールを飲んだりしてくれる。私のために一番尽力している「わたし」に感謝の気持ちを全く抱いていなかった。


びっくり、そして反省。


運がいい。今日は土曜日で、おやすみ。
感謝を表すために、手紙でも書いてみよう。
くさくて、照れちゃうほどの感謝の言葉を。


拝啓 わたし様

わたし様におかれましては益々のご清祥のこととお慶び申し上げます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・つづく(ここからは内緒っ)。

かしこ。


ありがとう。ほんとうにどんな瞬間でも、生きてくれてありがとう。


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