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加熱する中学校受験を回避!令和の小学校受験のリアルに迫る

皆さん如何がお過ごしでしょうか? さて本日は、小学校受験の情報メディア運営代表の野倉 学(のくら・まなぶ)社長の記事「加熱する中学校受験を回避!現代の小学校受験のリアルに迫る」を取り上げていきたいと思います。

https://voicy.jp/channel/1073/630693

野倉さんはリクルート退社後、独立。中学受験対策研究所および小学校受験対策研究所を立ち上げ、「中学受験スタディ」、小学校受験の「お受験じょうほう」で最新情報を発信中。受験プロセスやその実態を把握したデータを基に受験家族、学校にアドバイスを行っていらっしゃいます。

皆さんは「小学校受験」と聞くとどんなイメージをお持ちになられますか? お金持ちの専業主婦のご家庭が中心の世界だと言うイメージありませんか?

実は現在、首都圏を中心に小学校受験人気が高まっていて、7割が共働き家庭なんです。「子どもには早いうちから、少しでもよい環境で過ごしてもらいたい」。そんな意識の広がりがうかがえます。とはいえ、人気が高まっているといっても、わが子に小学校受験をさせるかどうかは迷いどころだと思います。子どもの将来のためだと思っていても、「本当に受験が正しい選択肢なのか」判断がつかない人は少なくないのではないでしょうか。 今回の放送では ・「中受対策ができる私立小」に人気が集まる現状 ・私立小を志望する親が注目する教育内容 ・私立小の授業料が高額にもかかわらず「手ごろ」と考える家庭はどこに着目? ・同じ教員不足でも私立の状況が「まだマシ」な理由 をインプット出来て、現代の小学校受験の「リアル」に迫り、子どもの将来を考えるヒントを得る事が出来ますのでよろしければ最後までお付き合い頂けたら幸いです。

ほしいのは最大限の多様なチャンス


文部科学省が実施した「子供の学習費調査」をベースに計算すると、小学校6年間の私立の学費総額は1000万円で、公立小に6年間通った場合の学校外活動費や給食費などの合計平均額211万円と比べて、約800万円もの追加出費となります。にもかかわらず、2019年度以降、首都圏の私立小学校は志願者が増加傾向にあるのだそうです。 「調査によると、首都圏の私立小志願者ののべ人数が2019年度入試の約2万2000人に対し、2023年度入試は約2万7000人と、約1.2倍に増加しています。私立小の志願者が増えたきっかけの1つは、新型コロナウイルス下で私立小がオンライン化への対応が早かったのに比べ、公立小の対応が後手に回ったことだといわれています。また、公立小は教員不足による教育の質の低下も指摘されています。 ただし、その後公立小でもタブレットの全児童配布が実施され、ICT教育が進められています。「教員不足の原因には、そもそもなり手不足という状況があるため、私立も同じ悩みを抱えている」のだそう。つまり、オンライン化や教員不足という点で私立と公立の差はそれほどないと言えるのですが、そんな中でも高額な学費が必要となる私立小の志望者が増加している背景には何があるのでしょう。 「以前はお金だけでなく時間にも余裕のある一部の層が、ブランド力のある伝統校を求めるというのが小学校受験の主流でした。それが現在では、お金はあっても時間がないとされる共働き層にも私立小受験が浸透しています。共働き層にまで私立小の選択肢が広がった理由の1つには、加熱する中学受験で、働きながら中受対策に伴走することへの警戒があります。また、小学校高学年の時期を丸々費やす中受よりも、幼児期の約2年間だけを費やすほうがラクだという判断から、小学校受験を目指す層が増えてきたのです。けれども、ここ数年は中受回避を目的とする理由も多様化しており、中にはあえて中受も視野に入れた上で小学校受験を選ぶ家庭も増えてきています」小学校受験をするのに、さらに中学校受験も視野に入れるとは、いったいどういうことでしょう。

家庭ごとのニーズが多様化

背景として注目すべきは、家庭ごとのニーズが多様化している点だと野倉社長は仰っています。  「今の親はどのような教育が受けられ、どれだけの学力が身に付くか、学校の実力をシビアに判断しています。ブランド力がある伝統の小中高一貫校であっても、大学で外部受験した場合の合格実績の詳細がベールに隠されていれば判断材料不足として選ばれません。そのため、伝統校に従来ほどの圧倒的な勢いが見られないという現象も起きています。また、進路についても『小学校に入ったあとは、絶対に系列の中学校や高校に内部進学させよう』と考えているわけではなく、子どもの成長や意志に合わせて『進路は変わっていい』と柔軟に考える傾向も見られます。今後、進路が変わる可能性も見越した上での、『現時点での最適な学校選び』というスタンスです」 こうした中で、人気が高まっているのが「中受対策ができる小学校」だそう。 「私立小を志す理由は多様化しているので、もちろん中受回避のために小学校受験を選択する人も一定数いますが、今、高まっているのが、中受対策もできる私立小の人気。背景にあるのは『子どもが最大限のチャレンジが可能な環境を用意したい』という親の思いです」  中受対策が可能な私立小を選ぶメリットは、子どもが高学年にさしかかった段階で、子どもの意向しだいで中受も可能だし、逆にまだ時期が来ていないと感じれば内部進学も可能な点。  「これらの小学校は中学受験組の進学実績がよいですし、内部進学した場合の系列高校の大学進学実績もよいことが特徴です」 受験組の進学実績がよい理由として、そもそも小学校への入学段階で入試を課し、子どもを選別しているということもありますが、それ以外に、小学校でも受験対策に取り組んでくれる点も挙げられるそう。外部受験対策も視野に入れた先生の手作りの副教材がよくできていると評判だったり、受験を意識した習熟度別学習に積極的に取り組む学校もあります。公立小学校でも習熟度別学習は取り入れられていますが、中受を意識する私立小のクラス分けには進学塾と同様の視点が加味されています。分かりやすく言うならば御三家を目指すクラス、中堅私立を目指すクラス、内部進学クラスといった分け方をするイメージです

教員の基礎学力が担保できているかという課題も

同じく「教育の質」という点で、別の角度から私立小人気を後押しするのが「公立小回避」の動きです。公立校では残念ながら「教育の質の低下」が課題となっていて、その大きな原因が「教師の人材不足」  「教師の人材不足は、全国的な課題です。財政力があって少人数指導などの手厚い教育が可能だった東京都ですら、今や例外ではありません。  ハードワークや保護者からのクレームといった過酷な労働のイメージから、教師という仕事そのものに魅力を感じる若者が少なくなっているため、学校によっては教員の病休や産休・育休で、担任不在を校長や副校長・教頭がカバーする状況まで生じています。  国は06年から規制緩和によって小学校の教員養成課程を設置できる大学の枠を広げ、教員免許を取得しやすくしてきました。さらに自治体ごとに、非正規雇用の教員の増員や、退職した教員の再雇用、教員資格を持たない人材を講師として採用するなどして人材の数を調整する努力も続けています」  ただし、こうした施策が「教員の質の低下」、ひいては「教育の質の低下」につながる悪循環を起こしてしまっている可能性があると  「1つは若手教員の質です。教員養成課程を設置できる大学の枠を広げたことで、教員を目指す人材の大学入学時点での平均偏差値が以前に比べて落ちている可能性が高いです。もちろん『偏差値が高い』=『よい先生』ではありません。ただし、教員は一定程度の学力が求められる職業で、教員の基礎学力が担保できているかという課題も出てきています。また、非正規雇用の講師を確保する中で、子どものケアやクラスのマネジメントに不慣れな先生も交じってしまっています。さらに、非正規職への研修は手薄い自治体が多いことも、学級崩壊などの要因の1つとなっている現状があります。  2つ目は、教員の多忙化です。業務量が多すぎて、日中の子どもたちへの対応に余裕がなくなったり、授業の準備のために十分な時間を確保できなかったりするという悪循環も起きています。睡眠不足が深刻な小学校教員も多いことが調査データでもわかっていますが、寝不足ではいい授業にはなりにくいでしょうし、つい児童に対してイライラしてしまうことも多くなるでしょう」  ただし、こうした教員不足は公立小だけの課題ではない  「根本的に教員のなり手が不足しているので、私立小でも教員採用に苦戦している学校は少なくありません。こうした中でどれだけ正規雇用の教員を雇用できているかは学校ごとに異なります。一見問題なさそうに見える私立小でも実は非正規雇用の先生に依存しているという脆弱な体制の学校もあります。志望校選びの前に、可能な範囲内で正規雇用の教員数など学校の体制も確認するとよいと思います」

私立のほうが教育の質を担保しやすい状況に

人材不足という意味では公立も私立も同じとはいえ、それでも教育の質を担保する上では、状況は私立のほうがまだマシなのだそう、  「公立の特徴は児童の多様性で、この点が公立の最大のメリットでもあります。けれども多様性は現場の教師にとって負担にもなります。  その点、子どもの学力や家庭環境などが均質な生徒が集まる私立のほうが、教師が授業準備や教材研究に充てる時間をとりやすいです。その他、数年ごとに異動がある公立に比べて、異動のない私立のほうが、落ち着いて教科研究に取り組めます。教育の質や教師の質の評価は難しく一概にはいえませんが、やはり私立のほうが教育の質を担保しやすい状況にあるのではないでしょうか。ただし、私立では異動がないこともあって、先生のなかには、これまでの仕事のやり方や教育観に安住してしまって、成長意欲が低くなっている人もいるかもしれません。各学校でどのような教職員育成や研修をしているのか聞いてみるのも、学校選びのヒントになるかもしれません。  カリキュラムの自由度が高い私立に対して自由度の低い公立校の授業は画一的だと思われがちですが、実は公立でも教師の裁量はそれなりにあります。ただし、公立の場合は、教師に力があったとしても、環境や構造的に教材研究などに割く余裕がないことが多い、というのが実情です」  野倉さんは、私立の法人としてのメリットについて次のように説明します。  「先ほど充実した英語のカリキュラムを組む私立校の人気に触れましたが、私立の場合は系列の中高も含め、法人全体として質の高い外国人の講師を採用できるため、小学校の授業でもネーティブ講師による授業に多くのコマ数を充てることが可能です。また法人として海外や地方に校舎や施設を持っている場合、それらを利用して良質な体験の提供が可能になるなどのメリットもあります」

わが子のポテンシャルを出せる環境はどこ?

ここまで、私立小が人気の背景を見てきました。ただ、私立にも公立にも細かい点まで見ていくと、それぞれにメリットもデメリットもあります。小学校受験をする、しないにかかわらず、親に必要なのは、「わが子のポテンシャルが最も引き出せる環境はどこか」を見極める視点だと野倉さん。  「多様性のある環境と均質な環境、どちらに居心地のよさを感じ、力を発揮できるかは人それぞれで、家族にとって居心地がよく、楽しめる環境はどこか、ということでもあります。小学校受験を検討するのであれば、早い段階で家庭の方針を決め、子どもを伸ばすことにつながる環境をよく吟味してください」

今回の記事は如何でしたでしょうか? 私は2人の子供の小学校受験を経験しております。 今回の記事は非常に令和の共働き世帯の小学校選びの価値観が理解されており、とても良記事だと思いピックアップさせて頂きました。 子供へ最良の環境を提供したいと思われている方、小学校受験に興味があるけれど何をしたら良いか分からないと言うかた、 私が現在、そういった方の課題解決に情報発信をしております。こちらのチャプターに私のSNSの情報を添付しておきますので、 ご興味ある方はフォロー、および直接メッセージ下さいね。

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