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小学校受験スタート「1カ月前」に親がやるべき5原則…事前準備で合格率は激変する!

小学校受験を始める準備期間は1カ月
「5原則」だけ守れば良い!

 四半期のスタートを切る前に、1カ月間は情報収集・年間計画作りに時間を割きましょう!

 ここからは、本格的な受験準備に入る前の1カ月間で親がやるべき「五つの原則」をお伝えします。

 五つとは、「情報収集」「塾選び」「過去問購入」「ガントチャート(年間スケジュール)作成」「アウトソーシング項目のリスト化」です。一つずつ細かく解説していきますね。

志望校は
「立地」「学校スタイル」「学費」で絞る

 まずは一つ目の「情報収集」から。

 ここでは学校の情報収集をして、志望校を設定します。全国に国立小学校は67校、私立小学校は241校、公立小学校は1万9028校あります。金銭的に私立小学校への入学が許容範囲な方は、国立と私立どちらにするか悩みますよね?

 国立小学校の特徴は国の教育研究機関となり、公立のように学習指導要領の通りに授業をすすめるのではなく、教員が最先端の学習方法を考え、研究理論に基づいた授業を行うという特徴があります。

 一方で、私立小学校の特徴は、それぞれの学校で掲げている教育理念や目標に沿って授業を実施すること。教職員は学校の理念に即して教育を行い、異動もほとんどありません。小中高一貫校も多く、教育理念に合った学校に入学できれば、安定した教育を継続的に受けさせることが可能です。

 志望校は、5校程度で選定するご家庭が多いですね。まずは大まかに「立地」「学校スタイル」「学費」で絞るのがおすすめです。具体的には、通学範囲内おおよそ1時間以内か、共学・女子・男子なのか、大学まで内部進学できる“エスカレーター式”か、学費は許容範囲内かといった具合です。この辺りを軸に絞っていくと、10校程度になると思います。

 そこから先は、教育方針等々を細かく見て、ご家庭のニーズとマッチする学校を絞っていきましょう。

 これは私の経験談なのですが、志望校を設定する上で、5校の位置付けを明確にするのも良いと思います。

「試験日の早い練習校を1校、本命を2校、合格できそうな滑り止めを1校、試験日の遅い国立小学校を1校」などのバランスで受験をすると親の精神面でも安心できますし、子どもも受験慣れをしながら合格に近づくことができますのでおすすめです!

 要注意なのは、「倍率の高い学校=人気校だけを志望校に設定する」こと。これは非常にナンセンスです。

 特に、短い時間で効率的に合格を目指す必要がある親が共働きの小学校受験組にとっては、倍率の高い学校にだけ労力を割くよりも、倍率の低い学校で家庭の教育方針と合致している学校を探して受験し、確実に合格を取りにいく方が戦略として賢いと感じます。

塾選びで見るべきポイントは五つ
「とりあえず大手塾」はNG

 二つ目は塾選びですね。塾選びは何を基準にしたらよいか悩んだあげく、「とりあえず大手を選んでおこう」、「家の近所にしておこう」と妥協して意思決定していませんか?

 小学校受験対策塾の月謝は、一般的な習い事の5倍から10倍の価格です。冷静に考えて、絶対に妥協すべきではないのです。

 忙しい共働き世帯が失敗しない塾選びで、見るポイントは五つあります。最大手塾から個人塾へわが子を転塾させた経験や、体操や絵画も含め複数の塾に通わせていた経験を経てたどり着いた「これさえ押さえれば失敗しない」ポイントです。

 まず、親がチェックすべき大項目は、「送迎」「経営方針」「先生の質」「授業内容」「学習フォロー」の五つです。これらの大項目に対して、細かな中項目の中で、家庭が考える重要度の高い・低いを選んでみてください。

 複数の塾へ資料請求をして、見学に行きましょう。自分の目で見て「家庭の重要度の高い項目を満たしている」と思える塾に入塾すると失敗がないです。

 わが家の例でいくと、最初に入塾した大手塾から個人のアットホームな塾に転塾しました。母子同室で長時間拘束されてしまうことや、ピリピリした緊張感のある雰囲気が、どうしてもわが子と家庭のスタイルに合わなかったのです(詳しくは別の記事、塾選びを参照)。

過去問はAmazon購入でOK
ガントチャートは「可視化」のために作る

 三つ目は「過去問購入」です。小学校の過去問がAmazonで購入できることをご存じですか?

 過去問は志望校がある程度確定した段階で購入してください。「どんな試験問題が出るのか」を事前に把握することで、合格するためにわが子が強化すべき分野を特定するためです。

 例年5月頃に、当年度から数年間分の試験内容が1冊になっている問題集が発売されています。年間計画を立てる10月の時点ですと、一昨年のものになります。最新のもので確認したいという方は、5月以降の購入がいいでしょう。Amazonや楽天等々で2600円前後で販売されています。

 四つ目はガントチャート作成です。

 ガントチャートとは、1年間の準備で合格するための年間スケジュールのこと。全体工数を常に把握し、計画通りに実走するために使用します。

・志望校の過去問の出題ジャンルを可視化し、どのようなスケジュールで平日学習していくかを明確にする
・苦手を可視化
・志望校ごとのイベントスケジュールを可視化する
・夫婦のタスク分配を可視化する

 というように、目的別に可視化していきます。

 よく、「パパの協力を得られない」「パパのモチベーションが低い」というご相談を受けます。日々のタスクの可視化をし、夫婦で役割分担をしましょう。

 夫婦で役割分担をする際のポイントは、「得意なことを得意な方が実施すること」です。参考までに、わが家の例をお伝えします。

 私の得意なことは「全体設計、戦略を練る、学校や塾とのコミュニケーション、アウトプット」です。これらを生かすために、合格までのスケジュール管理・説明会への参加・塾の先生との面談等・願書作成を担当しました。一方で、夫の得意なことは「子どもに怒ることなく指導できる・勉強を教えること」なので、子どもの朝晩の勉強・習い事の送迎は担当してもらう。ざっくり、このように役割分担をしておりました。

 1年間の準備期間で家族全員が一定のモチベーションで挑む必要がありますので、「得意な人が得意な役割を担うこと」が肝となります。このガントチャート、精度高く作れて、自分たちで凡事徹底できるご家庭であれば、正直塾に行かなくても合格できると感じます。

 五つ目はアウトソーシング項目のリスト化です。2人目のお子さんを妊娠中だったり、2人目のお子さんがまだ2歳くらいのご家庭や、じいじやばあばが近くにいないご家庭の方も多いのではないでしょうか? 私がまさにそうでした。

 1年間の小受対策タスクに対して、リソースが足りなそうな項目があればアウトソーシング先のリストを作成しておくと心の保険にもなるので安心ですよね。例えば、家事、下の子のお世話、スポットの送迎代行等々です。学校によっては、休日の面接で両親だけ参加の場合もあり、その間子どもたちを見ておいてもらう必要などもあるため、事前に用意しておくと安心です。

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