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これが純手打うどんよしや初訪問時の体験記だー!

この記事は2021年7月18日にヨコクラうどんのfacebookに投稿された記事の再掲です。

皆さん、元気ですか?
私は元気です。
最近、たまにお休みをいただくこともあり、
今更ながらいろんな「うどん屋さん」を食べ歩くことの
楽しさに気づいた私であります。
そんな訳で先日は飯山の「よしや」さんにお邪魔しました。
こんなこと言うと、怒られると思いますが、
初訪問でございます(恥)
いやいや、もうお店がオープンされた当初から
ずーーーーーっと気にはなっていたんですよ。
そりゃ、そうでしょ?
「よしや」さんと言えば
「製麺工程は全て手作業」
って事になっているじゃないですか?
このフレーズ、今、サラッと普通に書きましたけど、
同業者の立場から言わせてもらいますと、
これ、とんでもなく大変ですよ。
「製麺全工程手作業」
うどん屋にとって、この言葉は
全身の震えが止まらなくなるほど
恐ろしい言葉であります。
「吸血鬼」にとっての「太陽」
「ウルトラマン」にとっての「ゼットン」
「JOC」にとっての「オリンピック中止」
と言ったところでしょうか?
ちなみに私の恐ろしいものは「お金」と「美女」です。
私を困らせたい方、どうぞこの二つを私目掛けて投げつけてください。
話を戻します。
皆さんも何となくなら「製麺」の作業が力仕事である、
と言うことは想像できると思います。
そのご想像通り、元々「製麺」とはざっくり言うと
「練り」や「足踏み」で生地に負荷をかけて鍛え
「菊もみ」で鍛えた生地の中の空気を抜いて
団子状態にしてしばらく寝かした後に麺棒で「打って」
それを麺切包丁で「切る」と言う一連の作業です。
要は製麺作業中はひたすら「生地」に対して
何らかの方法で「圧力」をかけ続けないといけない訳です。
どうですか?
もう聞いてるだけで疲れてきたでしょ?
私も書いてるだけで疲れました。
そして、この作業が家族や親戚が食べるぐらいの分量なら
まあ、言うてもしれてますけど、
その名を県下に轟かす「よしや」さんです。
その数をこなそうと思うと、
一体、どんだけ小麦粉練らなあかんねん!!!
生地は寝かせなあかんけど、ワシの寝る暇どこにあんねん!!
と、うどん屋定番のぼやきギャグが炸裂してしまう事になる訳です。
でも、やってるんですよねえー。
「よしや」さんは・・・。
・・・・。
・・・・。
(心の声)
正直、困るんだよねえ・・・。
こんなに頑張ってくれちゃうと・・・。
だってさあ、ほら・・。
なあーんかさあ。
うちみたいな機械使ってるうどん屋が
サボってるみたいに思われちゃうじゃないの・・・。
あれれっ?!
今、ひょっとして漏れてました?
器の小ささでは県内でも右に出るものはいないと
言われている私の
超有名店に対する完全なる嫉みと逆恨みの心の声が。
嘘です(笑)
妬むとかのレベルじゃなく、
「手作業製麺」を実践していると言う事実は
本当に心から「凄いなあ」の一言です。
加えて私の勝手なイメージですが
「よしや」さんと言えば
「とにかくよく考えて、そしてよく動いてらっしゃる!!」
これに尽きます。
「うどん」それ自体のクオリティ向上のためにも
日々、研究、修行されており、
各種イベントの開催や、
同業種さん、他業種さん問わずにいろんなコラボを実現され、
そして、そんな様子をありとあらゆる形態で情報発信されてます。
(心の声)
正直困るんだよねえ。
そんなに、何でもかんでもやってくれると・・・。
なあんだかさあ、ねえ・・・。
うちみたいに普通にうどん屋の
営業だけしてる店がサボってるみたいに
思われちゃうじゃ無いの・・・。
あれっ?!
また、こぼれてました?
心の声。
嘘ですよ!!
もうね、言葉が出ないっす。
完敗です。
どんだけやんねん、と。
こちとら、普通にうどん屋の営業活動(機械使用)してるだけで
閉店後はフラフラになってるのに・・・・。
しかもその活動の全てをやってるご本人さんは
心の底から楽しんでやってらっしゃるように見えます。
楽しそうだから、いろんな人たちが集まって来る。
そして、またそこから新しい企画やチャレンジが始まる。
「よしや」さんの周りではそんな素敵な循環が起こっている。
側から見ているとそんなふうに思えるお店です。
要は、「よしや」さんて
今、私が目指しているお店の「お手本」何ですよね。
わかってんのやったら
もっと早よ、行かんかい!!!
って事なんですが、
先ほども申しました通り
なにぶん、私滅法、人としての器が小さいこともあり、
こんなに、何でも頑張っちゃう人に実際にお会いしたら
自分の小ささを更に自覚させられちゃうじゃない、と
最低の自己防衛の言い訳をしながら(笑)
訪問の機会をなかなか得られずにいましたが、
先日、漸くお伺いすることができました!!
人気店「よしや」の人気の秘密を一個でも二個でも
盗んで帰ってやろう!!という心意気を胸に秘め、
「お客」としてというよりもメンタル的には
ほぼ「泥棒」として「よしや」さんの扉を開けたのであります。
お伺いしたのは木曜日の13時30分ごろ。
うどん屋としてピークタイムは過ぎているにも関わらず
店内には次々とお客さんが来られてます。
「いらっしゃいませー。」
メンタル的には「泥棒要素8割越え」の私にも
明るく声をかけてくださるスタッフ。
(くそ!!感じの良い挨拶するやないかい!!)
感じの良い人間に出会うと、無意識レベルで
この人は私を騙そうとしているに違いないと、思い込んで
無駄に警戒するという器の小さい人間の典型的な反応。
そして、目の前に現れるのは
燦然と輝く「食券販売機」!!
こういうとこちゃんとしてるよなー。
感染対策の一環として取り組んでるんだろうけど、
判っちゃいるけど、なかなか、
「じゃあ、やりましょう!」
とはいかないのが、現実で。
この辺のフットワークの軽さも流石ポイントですよね。
・・・でもね。
一つ言わせてもらうとするならば、
やっぱり抵抗あるんですよねー。
こういう、「機械モノ」って
特に40歳過ぎてしまうと
新しいものに対する適応力が途端に低下した気がして、
世間で
やれ、スマホだ、
やれ、タブレットだ、
やれ、SNSだ、BTSだ、DNAだ
言われても正直、おじさんはよくわかんないですよ。
デジタルデバイスも
韓国のアイドルグループも
野球チームも
区別つきませんから。
だから一応日本語(しかも漢字表記)であるところの
「食券販売機」
という機械だからおじさんでも対応可能ではあると思うんですよ。
ですが、そこはそれ、敵もさる者
令和の食券販売機は
「液晶ディスプレイ」なのです!!
加えて、ペイペイ等「キャッシュレス決済対応」と来た!!
「液晶」と「ディスプレイ」
この二つが揃ったらこれもう「デジタル」でしょ?
「魚」と「人間」
それぞれ別なら大丈夫だけど
二つが一緒の「半魚人」になると抵抗あるな・・・的な?
「りんご」と「蜂蜜」
恋に落ちたら「バーモントカレー」になっちゃった・・・的な?
よくわからないですけど(笑)
「液晶ディスプレイ」は「デジタル弱者」の私などにしてみると
すこーしハードルが上がるんですよね。
先ほど、自身の器の小ささは告白した私ですが、
自慢ではないですけれどそこに「ええ格好しい」の要素も
多分に持ち合わせている事も付け加えておきます。
なので、他のお客さんの手前、
「なるべくスムーズにうどん購入までの手続きを済ませたい」
「よしや初心者であることがバレたく無い!」
「えっ?あの人の食券の買い方めっちゃ素敵!!」
と思われたいのです。
もっと言わせてもらうならば、食券販売機に向かって
「お釣りは取っときな!」
と言ってしまいたいぐらいにカッコつけたいのです。
「よしや」の常連ぶりたっかたのです!!!
しかし、まあ、頭の中で色々考えては見たものの
結局、普通に初めての訪問客が
普通に戸惑う程度に戸惑いながら、
普通より幾分怪しい感じで食券の購入を完了!
私の選んだメニューは
期間限定メニューであるところの
「鳥マヨぶっかけ」
「すだち冷や冷や」
本来なら初訪問のお店では
基本メニューの「かけ」「ぶっかけ」を
頼むのが常なのですが、
あまりにも事前の下調べの時に
この二つのメニューの評判が良かったもので
そこは便乗させていただきました!!
食券をカウンターでお渡しする際に
店主のお顔が見えましたので、
「泥棒要素」は一切感じさせないように
殊更、いい人ぶって
「こんにちわ」とお声かけさせていただいて
軽く自己紹介をさせていただきました。
すると、何と言う事でしょう!!
「あっ、わざわざありがとうございます!」
と、私の挨拶の数十倍丁寧なお返事が返ってきたのであります。
し、か、も。
「ヨコクラうどん」と言う店名を聞くや否や、
「あ、妹さん、ドイツかどこかでうどんうたれてましたよねー。」と大将のお返事。
ええっ〜〜!!!
何でそんなこと知ってんの??!!
えっ?!
何??何??
今日、私来ること知ってました?
どこかで我々のこと見張ってました?
予め、予習でもしてたんですか?
と聞いてしまいそうになる程驚きました!
そうでもなけりゃ、
どうして、うちみたいな小さい店の
それも10年以上も前の出来事が
すぐに思い出せるんですか?
寧ろ、私の方が忘れてたぐらい!!
妹?
ドイツ?
はて・・・?
・・・あっ!!
ってぐらい、私の方がピンときてなかったです(恥)
普通覚えてます?
特に有名でもないお店のそんな昔のニュース。
もう、この時点で私は完全にやられてしまいました。
この人只者じゃない!
よっぽどうちの店のことが好きか、
然もなくば変態級のうどん好き(もしくはうどん屋好き)だ、と。
いつも通り
いつになったらうどんのレポートが始まるんや?
って感じに長くなってきましたが、
ここに来て、私、重要な事に気がつきました。
私、食事を上手く表現することができない、と言う事実に(笑)
いや、ここ今、1行で説明しましたけど、
この1行を書くまでにかれこれ30分ほど
書いては消し、消しては書きを繰り返してたんですよ。
でも、やっぱりなんだかんだで
「美味しかった」
ってなっちゃうんですよね。
もう、これに尽きる。
でも、皆さんの知りたい「なんだかんだ」の部分が
何だかうまく言えないんですよねー。
言えば言うほど嘘っぽくなると言うか・・・。
なので、事実だけを書いておくことにします。
「鳥マヨぶっかけ」
「すだち冷や冷や」
をあっという間に食べ終わった私は
すかさず、食券販売機に向い、
「醤油うどん」
の食券を10分前より、
少しだけ手際良く購入し、
「よしや」さんでの3杯目のうどんをいただいたのであります!!!
併せて最後の鳥天(塩麹)もいただきました。
決して、腹ペコでたまらないって状態ではなかったにも関わらず、です。
そんなわけで、
肝心のうどんについては
結局よくわからない「よしや」レポートになりましたが
まあ、これこそがヨコクラうどんのFacebookですね(笑)
って言うか、うちのFacebook見てるぐらいの人なら
とっくの昔に、「よしや」さんには行かれてるでしょうから
そう言う意味ではレポートしても意味無いってのもあるんですけどね。
けど、本当に「お客(泥棒イズム8割含む)」としても満足。
「うどん屋」としても学ぶ所だらけで、本当に楽しかったです。
後日、あろう事か図々しくも一方的に
「友達申請」を送り付け、無理やり承諾してもらいました。
「よしや」の大将さん、どこまでもいい人でした。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
ちなみに撮った写真はたった1枚!
「鳥マヨぶっかけ」です。
こちら7月いっぱいで終了の限定メニュー!!
ぜひ、今のうちに!!!
まじ、旨い!!
「うち(ヨコクラ)でパクってもいいですか?」
の質問に
「あ、良いですよ。」
どこまでも良い人でした。
ちなみに
「今回の訪問の件もブログに載せても良いですか?」
と一応確認を取らせていただいたんですけど、
「あ、良いですよ。」
の返答でした。
ですから、皆さん、
「よしや」さんに「変な記事書かれてますよ!!」って
わざわざ知らせに行かなくても大丈夫ですので(笑)
では、本日はこの辺で。

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