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時間感覚がなくなる時間は大切


何かしていてあっという間に時間が経ってしまい、いつのまにかこんな時間になってしまっていたんだとびっくりした経験はどなたにもあると思います。

本を読んだり何かの工作をしたり、何かに夢中になり没頭している時、時間の流れを意識することなく「今ここ」にいる感覚を味わう。

実際には、その最中にその感覚を認識することはできませんが、後から振り返ってみたら、その時はまさに「そこに居る」ことを全身で味わっているのだなあと思います。

若いときにはこのような夢中になって時を忘れる体験がよくあったように思いますが、年齢を重ねてくるにつれ、集中力や体力が欠けてくるのか、なかなか夢中になって時を忘れるほど没頭することが少なくなってきたようにも思います。
 
ところで、先日近所の公園に散策に行ってきたのですが、菖蒲池のベンチでぼうっとしていたら、いつの間にか時間が経っていてびっくりしてしまいました。

「ぼーっと生きているんじゃないよ!」と某チコちゃんに叱られそうですが、まさにぼうっとして、周りの自然の中に溶け込んでしまったような体験で、一瞬のような長い時間のような不思議な感覚でした。

私は幼児の頃から、このように自然の中に入り込んで時間の感覚を失うことがよくあり、小さい頃は行方不明になったと何度も捜索隊にお世話になっていたものでした。

もしかしたら、自然の中に入っていくとある種のトランスに入り、思考が働かなくなってしまうのかもしれません。

そして、このぼうっとした時間ののちは、身体の深いところで癒しがおきてくるような、何かリセットするようなスッキリした感覚が感じられるように思います。

集中して没頭する時間や、ぼうっとして思考が働かなくなる時間は、まったく違う状態のようですが、どちらも時間感覚のなくなる時間帯といえます。

時間の感覚がなくなる時に、その空間あるいは場そのものと一体化し、共振共鳴しているのではないかと思います。

空間に意識がある時は、頭の中で思考がぐるぐる回ることがありません。

考えるな、感じろ!


懐かしいフレーズですね。

この言葉を体現するとき、身体と心が分離せず、自分の中心軸に繋がり直し自分の本質を取り戻すことができるのではないかと思います。

時間感覚がなくなる時間こそ大事な時間なのかもしれません。


金蔵院葉子

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