はっぴーの家ろっけん 首藤さんのお話
先日、リベルタ学舎のイベントで、多世代型介護付きシェアハウス「はっぴーの家ろっけん」を運営している首藤さんのお話を聞いてきました。
チラシの見出しには
「福祉」や「ソーシャル」という言葉が大嫌い。「エゴの社会化」をモットーとする首藤さんと一緒に、流行りの「コミュニティ」を原点から考えてみる。
って、書いてあったんですが、その意味が全然わからなくて(笑)めちゃくちゃ惹かれてしまって、参加に至ったんです。私、建築関係なんで、シェアハウスとか、普通に気になるし、なんかよく分からないけど行ったらなんか収穫ありそう、程度の感覚で行ったんですね。そしたら大当たり!!もう笑い転げる、くらい面白い。首藤さんはそのままの人なんですね。言ってることも、隠し事なく、普通に納得できて飾らず、オーバートークもなく、地で行ってる感じ。
コミュニティは作るものではなく、自然発生的にできるもの。だから行政は作ろうとするから無理があるし、そんなもの作ろうとしたって作れない。「はっぴーの家ろっけん」だって、そもそも、子供(首藤さんのお嬢さん)のために、彼女の将来を案じて、社会に適合できるよう、彼女ができるだけ沢山の人に会える状態を作りたいと思って、多世代型シェアハウスをやることにした。それが自然とそういう形になっていった。だから最初はエゴの塊。でもそのエゴが大事、みたいな話で。それが今や「理想の福祉施設!」とか「コミュニティ再生のお手本」なんて言われちゃう。すごいことですよね。
でも、私も、有馬口寺子屋をやろうと思ったのは、自分の子供がこの春から小学生になるからで、当然ながら「自分の子供に少しでも良い環境を作ってあげたい」と思ったエゴがきっかけなんですよね。周りの子供達ももちろんすごくかわいいと思うし、将来のある子供達の未来が輝かしいものであるように願ってのことなんですが、そもそもの始まりは、学童保育に子供を預けることに多少なりとも抵抗があったから。
首藤さんはそこをズバッと言っていて、「エゴの社会化」をモットーとする、の意味がわかった瞬間でした。寺子屋で4科目の担当をお願いする井上みち代先生にその話をすると、それは歴史的にもあったことなんですよ、と教えてくださって。そもそも学校がなかった時代に、自分の子供の未来のために、地域の有力者たちがお金を出して学校を建てた、それが学校教育の始まりだと。行政から始まったわけではないんだと。いつの時代も、子を思う親の気持ちが原動力となり、新しい歴史が作られてゆくんだな、と感じました。
有馬口放課後寺子屋は、2020年4月オープン予定。1月25日の土曜日13時から保護者向け説明会を予定しています。まだ2坪ハウスには扉も入っていない状態なのに、先に説明会がセッティングされちゃう感じですが。学童保育を否定はしないけれど、放課後をもっと有効に使うことで、もっと違う未来があることを、知ってもらえたらいいなと思います。