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Clubhouseの未来を考える

今週(1/27現在)になってすごい勢いでTwitterのトレンドトップに躍り出たことで話題沸騰の「Clubhouse」について考えてみたい。自分の周囲の方々の熱狂ぶりを見ていてこの勢いは久々にすごいな!と感じた。そこで使ってみての感想と今後について考えてみる。

緩いつながりのコミュニケーションプラットフォーム

招待されて使ってみた方はわかると思うが、Clubhouseにはルームを作る機能がある。特定メンバーだけの「クローズド・ルーム」、フォローしている人なら入れる「ソーシャル・ルーム」、誰でも入れる「オープン・ルーム」の3種類。

これが結構便利そう。相互にフォローしている人同士ならいつでも1on1で会話を始めることができる、いわば電話とラジオが融合したみたいな進化形と言って間違い無い。その後盛上たら他の人も呼んで、ソーシャルルームにしたり、オープンルームにしたりもできるのでめちゃくちゃ便利じゃん!て思った。

これもそもそも招待性になっているので相互に信頼関係有りきというところがポイントで、その為にコミュニケーションスタイルが柔軟に設定できるのが面白い。

話題性有るスピーカーなら簡単に数百人・数千人の聴衆が集まるのがすごいと思った。しかも最初は2人で会話していたのに知らぬ間にそれを聞く聴衆が数百人も集まっているRoomもザラ。

更に、自分のプロフィールをちゃんと書いておくことでどんな人なのかを知ってもらうことができ、Twitterのようにフォロワーが増やせるし、Roomのスピーカーや参加者をフォローしたりして、同じような興味・趣向を持っているネットワークを広げることができる。この辺はSNSに似ている。

このような柔軟な声だけのプラットフォームはテキストや録音に残らない分気楽に発信・聴講出来ることで、従来のように完成されたメディアでは無くリアリティに飛んだアイデアベースの製作プロセスをみんなで覗いているような、まるでCafeで隣に座った客同士の会話に聞き耳を立てるような感覚だろうか。

しかも聴衆が挙手すれば会話に参加もできるっていう次世代型Twitterの音声版に近い。

そう考えたら1億総スピーカーになれるチャンスが与えられたと考えてもおかしくない。

しかし、それもこれも話題を効率良く振ることのできるMCやファシリテーター、ラジオのパーソナリティーのような存在が欠かせない。なぜなら無言の間が起きることですぐ別のRoomに移ってしまうことが容易だからだ。まるでTVチャンネルをザッピングしているような感覚?

今後どうなる

では、今後このClubhouseはどのように展開されていくのだろうか?想像してみた。

現状では興味本位で使ってみている段階なので、プロジェクトミーティング、趣味・余暇の話題、Podのように定期的に話題を投げて興味有る人を集める、などなど緩い会話だ。しかし、今後はアカウント数も急増するだろうからRoomコンテンツの流れも何種類に分かれるのではないかと考える。

・コミュニケーションスタイル
コミュニケーションスタイは、興味・関心ある人のコミュニティー向けに不定期に開催するソーシャル型。そして次は、定期的に有名なスピーカーや話題を発信する企画型、更には最新のニュースを常時発信するニュース型、などに分類されていくのではないか。しかも集客力が高ければ収益モデルを構築することも可能になってくると考える。

・スポンサーも見ている?
しかも参加者数で瞬間視聴率をリアルにチェック出来るのだから当然スポンサー吸引力も有る。視聴者の吸引力を持つ発信者を容易に見つけることができる点では有効だと考える。

・Clubhouserが流行る?
YoutuberならぬClubhouserという人たちがリアルタイムに現場をレポートできる点では版権問題など面倒なハードルも低く放送の民主化がますます増強された感は否めない。

・D2Cのインターフェース?
Youtubeのように時間かけて編集して投稿するよりももっとリアルタイムにカスタマーを集客できることに長けている点では、イベントなどの会場に集まった人たちにライブ放送することがすごく容易になる。例えばSXSWなどの大きなイベント会場を訪れた人に各ブースの紹介をすることで、今どこでどんなイベントやってるよー!って呼びかけたりもできる。

・リモートワークだからこそのESツール
昨年はZoomやTeamsなどリモートでの会話ツールが流行ったがここの課題はプライベートで気楽な会話が難しい点である。これらはオフィシャル用として動画ツールで対応し、その他雑談や相談事をもっと緩くやりたいなどの場合はClubhouseがナイスだと思う。企業のチームメンバーとの会話用に使えば従業員満足度(ES)をアップできるし是非欲しいと思った。

・フラットなコミュニティーツール
スピーカーに上がるハードルが猛烈に低いことから、真の民主主義を議論できる場となるだろう。総理大臣だろうがアルバイトだろうが小学生だろうが、誰でも特定のテーマについて社会で起きている疑問や課題について24時間365日語り合えるのだから、肩書などいらないマジでフラットで本音のコミュニケーションスタイルが形成できる場。とにかく疑問に思ったらここで聞いてみるのも有りだね。

・化け物プラットフォーム
何れにしても聞き出すと1日中使ってしまうやばいやつだ。仕事中、休憩中、移動中、お風呂に入りながら、飲みながらなど用途は無限であり、化け物のようなプラットフォームであることは間違い無い。

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