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【緊急コラム】昭和火の玉ボーイの可能性

横浜銀蝿40thの新曲が発売される。元々の予定では9/24の発売以降にこのコラムで感想を書こうと思っていた。しかし昨日解禁されたショートバージョンのMVを見たらいてもたってもいられなくなり急遽このコラムを書くことにした。

この新曲「昭和火の玉ボーイ」。タイトルからしていかしている。曲はすでにラジオで聴いてはいた。一回聴いただけでこの曲の良さに唸らされたし心は躍った。昭和をテーマに歌ったこの曲、昭和の時代のひとつの伝説・横浜銀蝿が歌うからさらに説得力がある。曲の良さもさることながら、MVでのメンバー4人の振り切れ具合にワクワクする。コロナで落ち込んだ雰囲気を微塵も感じさせない、なんとも弾けまくった傑作だ。

横浜銀蝿40thは昭和の不良の伝説として令和の時代をかっとばしているわけだけど、この曲ではもはや不良やツッパリの代名詞は不要なくらいに自由にやりたい放題だ。かっこいい部分だけではなく、かっこ悪い部分もさらけ出せるオトコたち4人はモーレツにきらめいているのだ。

せっかくの復活のタイミングにこのコロナ禍。なんてタイミングが悪いのだ…と何度落ち込んだことか。せっかくの復活ライブツアーも延期につぐ延期。何度も何度もコロナを憎んだわけだが、横浜銀蝿40thはそのコロナ禍をものともせず、今年いっぱいの予定だった活動を来年いっぱいまで延長、そしてこの「昭和火の玉ボーイ」で笑い飛ばしてみせた。

コロナで失ったものは多いが、横浜銀蝿40thのファンにとっては結果的に来年いっぱいまでこの横浜銀蝿40thを楽しめることになり、得たものはとてつもなく大きい。本来であればあと3ヶ月で活動が終わってしまうはずだったのだから。

活動延長という最高にハッピーなニュースに続いて発表されたこの「昭和火の玉ボーイ」のリリース。すでにアルバム「ぶっちぎりアゲイン」のレコーディングの時に存在していたというこの曲。アルバムの中の一曲ではもったいないということでシングルカットだ。実際この曲はシングルカットにふさわしい出来だ。そして40thのこの先の活躍がとんでもないことになりそうな予感がムンムンに漂うナンバーなのである。

そもそも横浜銀蝿をリアルタイムで聴いてきた世代は当然昭和生まれだ。そんな昭和世代にとっては懐かしいの一言では語れないほどのインパクトのある歌詞。昭和生まれにはたまらない歌詞の内容だろう。しかしながらこの曲の凄さは昭和世代だけに向けた曲ではないといえるところだと思っている。平成後期に生まれた若い世代にはなんのこっちゃ分からないような言葉の羅列。痛快にドライブするロックンロールに乗せられたこの歌詞はたとえ言葉の意味が分からなくても楽しめるようになっている。まるで洋楽を聴くように楽しめる曲なのではないだろうか。


  昭和火の玉ボーイ 
  バッチグーだぜ
  ざまぁ味噌漬け
  Oh!モーレツ
  わけわかめ
  おちゃのこさいさいさ
  モチのロンだぜ
  ゆるしてちょんまげ
  よっこいしょういち
  余裕のよっちゃんさ
  ダイジョウV
  だっちゅーの


だっちゅーのは平成だったような気がしないでもないが、とにかく昭和時代に流行したフレーズが躊躇なく飛び出してくるという、ありそうでなかった翔くんならではの遊び心。出てくるワードがいちいち懐かしいし笑える。そして翔くんのリズミカルな歌詞の世界は相変わらず天性のものを感じる。翔くん本人が意図して書いたのかは分からないが、昭和火の玉ボーイ=翔は火の玉ボーイとも取れるところもうまくできている。

以前コラムで横浜銀蝿の曲は最高峰のコミックソングだと書いたが、この曲はさらにその上をいく極上のコミックソングだと思う。JohnnyとTAKUの合いの手を入れるコーラスも最高だ。さらにはJohnnyのキレキレのギターも冴えまくっている。かっこよくてハッピーな横浜銀蝿の良さが詰まりまくっているのだ。


さらにこの曲を痛快にしているのはMVでのメンバーの弾けっぷりだ。横浜銀蝿40thとしての活動を大いに楽しんでいるのが手にとるように分かるし、見ているこちらも思わずニヤっとしてしまうような内容だ。冗談みたいに足が遅そうな翔くんの走り、革ジャンにネクタイ、営業マンとして必死に電話をかけまくる翔くんとJohnnyの営業成績が異様に低くて上司のTAKUに怒られているとこなど、とにかくコミカルで楽しい映像になっている。個人的には運転してるかのようなシーンのJohnnyの笑顔がバッチグーだ。早くフルバージョンで見たいと思わせる最高の出来栄え。

Twitterなどを見ていると、リアルタイムで横浜銀蝿を聴いてきたオールドファンが歓喜しているのがよく分かる。このオールドファンのフィーバーが横浜銀蝿を知らない世代にも伝わって大きなうねりになるような気がしている。それほどこの曲には人を笑顔にさせるユーモアとパワーがある。コロナ禍で笑顔を失った日本を元気にしてくれる。こういう時こそ音楽のチカラは発揮されるものなのだということを改めて感じるほどこの曲には元気をもらえる。こんな歌を歌ってくれる横浜銀蝿40thは本当に頼もしい兄貴たちだ。

ここまで持ち上げるのはもちろんファンの欲目もあるだろう。しかし、この「昭和火の玉ボーイ」にはとてつもない可能性を感じるのだ。なにかが起きるんじゃないかと思わせるインパクトがこの曲にはある。加えて来年いっぱいまでの活動延長も功を奏して40thが何かとんでもないことをやり遂げてしまいそうな勢いを感じている。

嵐、翔、Johnny、TAKUの4人が揃った横浜銀蝿40th。この4人が揃っただけでも嬉しいが単に復活しただけでなく、世間をひっくり返すような活躍をしてもらいたい。横浜銀蝿を知らない若い世代をも巻き込んで、夢はオリコン1位に紅白歌合戦出場。これはもしかしするともしかするかもしれない。根拠のない期待感が高まりまくっている。そのくらい「昭和火の玉ボーイ」にはとんでもない可能性を感じるのだ。発売は9/24。その前には結成40周年、TAKUの還暦記念の配信ライブ2days。おそらく活動中にもう一枚アルバムが出るだろう。来年こそはツアーも実現してくれるだろう。そんな横浜銀蝿40thへの期待は日に日に高まるばかりなんである。ファイヤー!
#横浜銀蝿40thを紅白に


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