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いきなり稟議を書けと言われても...

2. 稟議とは (1)稟議とは何か

そもそも稟議とは何でしょうか。

想像してみて下さい。例えば、ある調査を外部の業者にお願いしその対価を支払うとき、何も権限のない担当者が勝手に契約を締結し支払いを行っても良いのでしょうか。

組織として意思決定をするには、権限のある上位者の了承を得る必要がありますね。稟議とは、会社や役所などの組織において、一定の権限を持つ人に決裁を得ることをいいます。

以前は紙の稟議書に稟議事項を記載し、担当者がまず押印し、その後に上位者が押印する形が主流でした。ハンコを押す上位者が複数いることもあります。例えば、担当者が稟議を申請し、課長が確認し、最後に部長が決裁するような場合です。担当者が複数の上位者にハンコをもらいに行くことから、「スタンプラリー」などと俗に呼ばれていたりします。今では、稟議は電子システム化されていることが多く、電子システム上で稟議事項を記載し電子承認を得ることが一般的になっています。

稟議に関する用語は新人の方には聞き慣れないものも多いので、以下にまとめて紹介しておきます。

①〜③までが稟議のプロセスになりますが、決裁後に稟議内容を回覧する仕組みを導入している会社もあります(④)。

図表1

繰り返しになりますが、稟議とは、こうしたプロセスを経て、組織において一定の権限を持つ人に決裁を得ることをいいます。

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