箱説の沼

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ウィザードリィ外伝2を入手。アスキーのウィザードリィはパッケージがとにかくかっこいい。

現行機で遊べない、過去のゲームは中古で買うしかない。理想はすべてのゲームがダウンロード販売され、いつでも遊べるような状況になることだけど、それにはとてつもない労力が必要になる。早い話、儲からないからやらない。しかたがない。

で、中古、特にレトロと称される世代の中古ゲームを買うにしても「箱・説付き」の問題が立ちはだかる。僕はコレクターではないので箱も説明書もいらないのに、 「箱・説付き」 のソフトしか置いて無くて、おかげで高いお金を払う羽目に。

一方で、箱説付きのいわゆる完品状態を手に入れてみると「これはこれでいいな」などと思い始めてしまうから困る。なぜ人は箱説付きに魅せられてしまうのか。

レトロゲームの値段は、その内容に関わらず、単純に市場での流通量が反映される。面白さが値段には反映されず、希少価値だけで価格が釣り上がる。箱説付きは流通量が少ないため、それだけで値段が上がる要素なのだ。

遊ぶだけなら箱はいらない。にも関わらず、人は箱説付きを求めてしまう。なぜなのか。希少価値があるから? そうじゃないはずだ。男の性とも言える収集癖を刺激して止まない、それが箱説。

ほら、ウィザードリィシリーズの箱なんて箔押しでキラキラしてるんだぜ? それでいてシンプルで上品、かっこいい。これはジャケ買い物件。

これは沼だ。箱説の沼。一度求めだしたら止めることができない。箱に込められた時代の空気、デザイン、そして完品という“完璧”な状態。求めない者などいないだろう。

……次買うときは裸ソフトにしよう。箱説が付いてるだけで1000円とか2000円も違うからね。怖い。

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