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子育てのこと

今日、息子が4歳の誕生日を迎えた。
着替えやトイレなど、身の回りのことをひと通り自分でできるようになってきた最近。コミュニケーションもとれるようになり、息子と過ごす時間そのものが楽しいと思えることも増えてきた…
そう、子育ての時間を楽しいと思えるようになったのは、何を隠そうけっこう最近だ。

健康体ではあったけど、とにかく手のかかる赤ちゃんだった息子は、背中がつくことがダメで(ベビーカー、ベッド、バウンサーなど全て大泣き)、沐浴をするにもオムツを替えるにも何をするにもよく泣いて、家の中でも1日中抱っこ紐をしていた。。

1日1日がとにかく長くて、朝起きては、あー今日も1日中息子を抱っこして1日が終わるのか…と憂鬱で。オムツを替えながら、一体あと何回オムツを替えるんだろうと絶望感でいっぱいになったこともあった。

そんな、体力的にも精神的にもいっぱいいっぱいだった私を救ってくれたのは仕事だった。
仕事への復帰は、自分が必要とされているということに心からの喜びを感じたし、大人の輪の中に入って会話をするという、出産前には当たり前だったことが嬉しかった。何より、"自分を生きている"という実感があった。

仕事に逃げたと言われるとそんな気もするが…でも舞台はひとつじゃない。子育ては素晴らしいし学ぶこともたくさんあるけれど、人生はそれだけじゃない。

"母親の個性 ✖️ 子どもの個性"を掛け合わせると、誰1人として同じ子育てにはならない。
私自身が世に出回っている子育てや母親の、こうあるべき、というような話には当てはまらないことが多かったけど、そもそも当てはまらなくて当たり前だと、今なら冷静に思う。

だから、子育てに専念するママもいれば、早々に仕事に復帰するママもいて当たり前。子育てが楽しめるママもいれば、そうじゃないママもいる。
でも何もかもが初めての子育てって、他人の子育てを見ては自分と違うことに不安になったり羨ましく思ったりしてしまうものなんだよな。
同じ年齢ぐらいの子どもたちを連れて集まったときも、うちの息子だけがなかなかお昼寝をしなくて、なんでうちだけ…と嫌になったこともあったっけ。

でもあの時間は永遠ではなかったし、100%ではないにしろ、また"自分を生きる時間"は戻ってきた。
仕事への復帰後は仕事と子育てのバランスを色々と模索しながら、息子の成長と共に、ようやく、ようやく自分なりのバランスがわかってきたのかもしれない。

私自身まだまだ試行錯誤の日々ではあるし、息子も日々成長していくからまた状況変わっていくけれど、家族、友人、保育園、地域社会の力を借りながら、リモートワークなど使える制度をうまく活用し、自分なりのライフスタイルを築いていきたい。
何が正しいなんてことはないし、幸せの感じ方は人それぞれ。

私が10年後ぐらいに思い出す子育ての時期は、きっといまだと思う。
息子と手を繋いで歩いたことや、自転車に乗せて駆け抜けた保育園の送り迎え。"ママのチーズケーキ美味しかったー!"と言ってくれた可愛い笑顔…。

兎にも角にも…
毎日子育てに奮闘しているすべてのママに、今日も1日お疲れ様でした。

山田陽子

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