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スペイン語とのおつきあい①     きっかけは音楽

スペイン語との出会いはかれこれもう30年以上前、高校生の頃。進路に悩むお年頃で、「外大に行きたいなあ。どうせなら英語以外の言語がいいかなあ」とぼんやり考えていたある日、テレビで世界歌謡祭なるものをやっていて、ロス・カルカスというボリビアのグループが出演していました。曲のジャンルとしてはいわゆるフォルクローレなんだけど、なんだかポップで聞きやすい。そして何より言葉が美しい…何語? スペイン語、よしこれだ! ということで外大でスペイン語を専攻することに決定。

入学した大学では会話よりも読み書きに力を入れていて、ちょっと思い描いていたのとは違った部分もあったけど、当時じっくりとスペイン語の文章に向き合って日本語に訳すという経験をしたのが、翻訳という仕事の土台になっているように思います。初めての海外旅行でペルーに行ったり、メキシコ料理店でアルバイトしたり、カルカスの来日コンサートに行ったり、自分でもフォルクローレを演奏してみたり…と楽しい学生生活はあっという間。留学したいという気持ちもあったけど、当時の母校では留学システムが整っておらず、親から仕送りしてもらっていて早く就職しないとという事情もあり、断念。

できればスペイン語を使える仕事に就きたいな~と思っていたものの、新卒で(特に女子は)そんな求人は見つからず、結局東南アジア専門のツアーオペレーションをやっている旅行会社に就職。ただ、やっぱりスペイン語を生かせる仕事につきたいという思いは常にあり、就職して2年目ぐらいから求人情報をこまめにチェックしていて、運よく見つけた専門商社に転職成功。そこは中南米に自動車部品を輸出する会社で、営業職はスペイン語必須。当時はファックス!でクライアントとやり取りしたり、スペイン語ができない社員さんへのスペイン語講座を担当させてもらったり、まさにスペイン語漬けの日々でした。結局そこも、長女出産のため2年ほどで退職することになるのですが、生のビジネススペイン語に触れることができたのは大きな収穫でした。

*街歩き大好きなのですが、なかなかコロナ前のように気軽に出かけられなくなってしまいました。気分だけでもということで、過去に撮ったお気に入り写真をアップします。上の写真は京都の六角堂。

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