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スペイン語とのおつきあい③  紆余曲折

スペイン語とのおつきあい② 翻訳者になるまで」では、翻訳という目標がサクッと決まって一直線に向かっていったような感じだけど、実際はもっと紆余曲折しています。医薬翻訳の講座を受ける以前に、某大手翻訳学校の講座を受けたこともあるし、スペイン語の通訳養成コースに通ったことも。通訳の授業は面白かったけど、自分には合わないような感覚もあり、そのまま続けるかどうか悩んでいた頃に出会ったのが医薬翻訳。思い切って別の道に変えてみたのが吉と出ました。

思えば自分の人生いつもこんな感じ。最初から山頂を目指して上っていくのではなく、目の前にある道を進んでいったら、わりと自分の好きなとこにたどり着いたという。自分の環境で許される選択肢のうち「面白そう」と思ったものを選ぶという、あまり計画性のない道を歩んできましたが、根底には常に「スペイン語が好き」という気持ちがありました。選んだ道を進みながらも時々、微調整してスペイン語のほうへ寄せていった結果、今のような形に行き着いたといったところでしょうか。

どんなにやりたいことがあっても、家庭の事情や社会的状況で、なかなか思い通りに進むことができないことは多々あると思います。自分で選んだ道だけど「こんなはずじゃなかった」と後悔したり。だけど自分が置かれた環境で、まず目の前のことに精いっぱい取り組んで、できることを積み上げていくというのも一つの方法かなと。いろんな引き出しを持っておくと、後になって思わぬご縁につながり、新しい道が開けることも。

新卒で入った旅行会社は、最初の半年ぐらいは無我夢中だったけど、慣れてしまえば退屈に感じました。そこで、会社で推奨されていた一般旅行業務取扱主任者(現在の総合旅行業務取扱管理者)という国家資格の取得を目指すことに。抱えていた閉塞感を受験勉強にぶつけたせいか、試験には無事合格して、給料もアップ。結局その後、別の業界に転職したのでこの資格を生かすことはほとんどなかったのですが、なんと合格して20年以上たってから、この資格に助けられました。全国通訳案内士の試験を受けたとき、この資格を持っていたおかげで地理の試験が免除。おかげで他の科目に集中することができました。ほんと何が役に立つかわからないものです。

*街歩き大好きなのですが、なかなかコロナ前のように気軽に出かけられなくなってしまいました。気分だけでもということで、過去に撮ったお気に入り写真をアップします。上の写真は京都の雲龍院。

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