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未来を創る朝読書
令和元年 9月8日

「心を磨く」
著 中村天風 
版 PHP研究所

中村天風氏、名前は知っていたけれど手に取ったことは無かった著者、というか思想家。
 
先日京都で会食をする機会を頂き、その時のゲストの先生にどのような人物か教えて頂き、がぜん脳にアンテナが立っていたところ、昨日近所の書店の棚から呼ばれ、即買い。

著者プロフィール 
中村天風
明治9年 東京生まれ。
頭山満に預けられていた折り、少年スパイを探していた陸軍に「スカウト」されスパイとして大陸に渡り、奔馬性結核を発病。
病のまま欧米遍歴し、帰路インドに渡り3年間ヨガの修行を積み、病を克服し帰国。
帰国後は実業界で活躍するも、大正8年「心身統一法」として真に人生を活きる講演活動を開始。

この書籍はその講演活動の記録です。


本日 天風氏から頂戴したメッセージは、

生命の本質の現実化とは、冷静自我の確率であり、生命の本質の現実化である。

心や、身体は要するに「道具」である。
自分のカバンとは言うけれど、カバンを自分自身とは言わない。
それと同じ、心と体は活きるための「道具」である。

天風氏によれば、
人間の命の中心は霊魂という気体のエネルギー。この霊魂があるから、生きている。

人間の潜在意識には、不要な過去の意識が沢山詰まっています。
天風氏はこれを「不要残留本能心意識」と呼んでいます。
ヨガの師匠は、人間は「いなくていい動物を檻の中に飼っている」と教えたそうです。
その動物は「すこしでも監視を怠ると、すぐその動物が檻の中から飛び出してきて汚してはならない花園を荒しまわる」と。
これを完全に防ぐには「精神生命」の生活態度をあくまで積極的にすることに努力する。

霊性についている意志を働かすこと。

食べ為に生きるのではなく。
生きるために食べる。

万物の、霊長としての幸福 を求めよと。
少しでも知ったからには実行・実行・実行である。

令和に生きる我々が読んでも決して色あせない、人生哲学の書です。
平易な言葉で書かれています。
興味のある方は一読をお勧めです。

京都で「知的資産とビジネスモデルの専門家」として、活動しています。現在は内閣府の経営デザインシートの普及に勤めています。