シンプルな昔の日本人の生き方@徳島県上勝町
上勝町では、町役場に移住相談に行ったときに、自分のやりたいことの話をしたら、昔の日本人の生活を楽しんでやっている町民:中村さんをご紹介いただき、その場で電話してくださって、ご訪問させていただく流れに。
突撃訪問させていただいた中村さんのおうちは、もともと牛小屋をすべて自分で手作業で改修していったおうち。
ん?牛小屋?古民家とかではなく牛小屋…??と疑問に思いながら、中に入らせていただいたら、めっちゃおしゃれ!!!!
センス溢れていて、すごいステキ!!と心がときめく。古民家じゃないと、という概念がぶっ飛んだ。
中村さんは、水は川から自分でホースで引いており、かまどに薪ストーブなのでガスなし、電気のみ引いていて、明かり用に使用。ただし、家電製品は電気以外、一切なし。冷蔵庫もないので、貯蔵できないものは買わない。
車も持っておらず、基本は歩き。というか地方では車なしでの生活は考えられない…と私は思っていたので、目からうろこ。だって、ちょっと商店やガソスタに灯油買おうとか思ったら、片道1時間とかだよ。驚き…!
食べ物は、野菜だけ無理のない範囲でちょっとだけ自給。
そんな生活を20年以上送られていた。
なんてシンプルな生活!!!
もともと海外一人旅をしながら、お金がなくなったら日本に戻って一気に稼いで、また旅に出る、というスタイルの旅人で、ある時期からネパールに長年滞在しており、そこでのシンプルな生活がいいなと思い、日本に戻ってそのような生活を送り始めたそう。
「そもそも自分が生まれたのは戦後直後で、家電製品なんてないのが当たり前だし、食べ物を自給するのも、車がないのも当たり前だったんだよ。
だから、幼いころの生活のスタイルに戻しただけ。」
「世代によって、くらしの当たり前が違う。今の世代は、家電もスマホも当たり前の中で育ってるでしょ。その便利さを知ってしまっている中で当たり前のものがない生活をするというのは、確かに難しいよね」
「地域で長年くらして、問題とかも起こさずに、信頼を得ていったから、こういった物件を紹介してもらえたんだ。場所に理想を持ちすぎないことが自分は大事だと思う。その場所、と決めて、あとはそこに合わせて何ができるかを考える方がいい」
「畑は無理しないことにしたの。自分は竹細工とかやりたいことに時間を使いたいから、食べ物を自給しよう、とか意固地になるとやりたいことへの時間がなくなってしまうでしょ」
「できるか、じゃなくて、自分がしたいか。やると決めればできるもの」
語られる言葉に確かに、と響くものがある。
何より、このスタイルの生活を20年以上続けているということに頭が下がるし、それをご自身の無理のないスタイルで楽しまれている姿が印象的だった。何が心地よいラインなのか、自分にとって何を大事にしたいのか、それを改めて考えさせられる。
何より、牛小屋だってアイデア次第で、住めるんだ!という驚き。
めちゃくちゃ刺激的でした…!!
中村さん、突撃訪問させていただき、本当にどうもありがとうございました!!
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