トンガでの初受験
暖かくなってきましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。
一息ついて大好きなミントティーをガブガブ飲みながら今日のブログを書いていますが、愛犬チノ(キャバリア/3歳/男の子)の散歩をしながら桜をみていて思い出した事があるので書いてみようと思います。
春と言えば、卒業、入学など色々な行事がある季節ですが、もうタイトルからして不合格と書いてあるので書かなくても予想がつくかと思いますが
人生初の受験は落ちました。
ハイ。
14歳でトンガに移住した時は2000年。春から中学校3年生になる年でした。日本では中学校3年生で高校受験がありますが移住した事で
受験がなくなる。
トンガは受験が中学3年生にない。
よっしやー。
トンガで初めて通った学校は当時、家からすぐ近くにあったインターナショナルスクールでした。
母は、私がトンガ語を喋れない事とトンガの事をしらなすぎる私を心配し、色々な国の子供達が混ざったインターナショナルスクールに行けば馴染むだろうと思い、そこに
ポーンっと
入学させられたヨウコでした。
子供の時の私はかなりの恥ずかしがり屋で自分から友達を作る事がなかなかできず学校でも
かなりモジモジしていました。
日に日に、慣れてくれば友達も出来てきましたが 当時トンガのインターナショナルスクールは人数が少なく、私のクラスもたったの10人ほど。
ほとんどの子供達はトンガに何らかの仕事で住んでいる外国の方の子供達。トンガの王様の孫達も通っていました。私がいた時はまだ小学生でしたね。
私の様にハーフトンガ人の子も沢山いました。
インターナショナルスクールで中学3年生を過ごし、もちろん受験もなく、のほほんと学校生活を過ごしていましたがインターナショナルスクールでの高校は行きませんでした。
何故かって?
いとこ達や現地の子供達が通っている学校に自分も行きたかったのです。
反対する母を押し切り、泣きじゃくりながら
トンガの学校にいーきーたーいー。
普通がいいですーーーー。
お願いします ー。(大泣)
と駄々をこね、ならば、いとこ達が通っている学校へと母が私をトンガの学校へと行かせてくれました。
初トンガスクールデビュー。
と思いながら始まったトンガでの学校生活はまず
トンガでは校則を破ったり悪い事をすれば先生から罰を与えられるのが普通だったので入学2週間目でスカート短くてゲンコツされました😅
不良系の先輩にいちゃんやねえちゃん達は校内でタバコなどを吸っているのがバレて本当にぶっ叩かれていました。
その後は親に連絡され、迎えにきた親から再度
ぶっ叩かれていました。
もうごく普通の景色。😭
ここから受験の話に入りますが私が初の受験をうけたのが Form 5 (フォーム5)の時。
フォーム5とは何か、わかりやすい様にまずは
トンガの教育制度を説明しましょう。
トンガでは義務教育は5歳から17歳まで。
初等教育は6年間 (小学校6年間)
小学校6年生修了時に統一試験を受けます。
この統一試験によって入学するハイスクールが
選別されます。
ハイスクールは (中学校/高校一緒になってます) 学校によって6年まで、または7年までと異なります。
6年生までであれば日本と同じく中学校3年と高校の3年を合わせての6年間。
7年までであれば6年間プラス1年追加されます。
ハイスクールでの学年をFormを使って表します。
ハイスクールはForm1からForm6 またはForm7。
分かりやすい様に下に表を載せます。
(トンガでは6歳になる年から小学校に入学できます)
私が受けた初受験はForm5の時。
トンガではForm5修了時にトンガ中等教育修了認定試験を受験し、合格するとForm6に進級できます。
Form6ではForm6修了地点でTFSCと言う試験を受験してその結果により進学または就職等の進路が分けられます。
一部の学校にあるForm7は大学進学を目指す一部の学生のみが在籍します。Form7ではTNFSCと言う試験を受験してこの結果が大学入学試験などの基準となります。
だからForm5からForm7まで毎年受験なのです😭
Form 5で受けた受験ですが見事に私は落ちました。
日本では日本語を勉強する国語がある様に
トンガでもトンガ語を勉強するトンガ語が試験教科あります。
外国人に日本の平安時代の言葉で作文をかけと言っているのと同じでトンガ語を喋れる様になった私がトンガ語のポエムや昔のことわざを使ったり歴史についてトンガ語作文を書くのが当時の私には
しんどい。😭
まさに、このトンガ語と数学で点数とれず
受験落ちる😩 (数学はチンプンカンプンです)
トンガ語はペラペラ喋れるのに書けない。
これはニュージーランドにいっても同じ様な事があったんですが中国や日本、または他のアジアから来た人達がメチャクチャ英語書けるのにスピーキングテストで英語を喋れなかったのと同じじゃないかと思いました。
私はトンガ語を周りの会話を聞きながら覚えたので文法などの勉強は最初、全然しませんでした。
話す事ができ、聞き取る事もできるのに書けない。
これは外国語を文法から習い、スピーキングよりもライティングをした人がいざとなって喋ろうと思ったらなかなか喋れないのと同じですね。
不思議だなって思ったんです。
今、娘が日本語が喋れても、あまり書けないのと同じなんです。
バランスって大切ですよね。本当に。
私が思うには自分や周りの外国人の家族や友人の経験を聞いたり見てきて1番効率がいい外国語の勉強の仕方はなんなんだろうと、ずっと考えてきましたが、
学校などで文法から英語を勉強しているならスピーキングの練習などは外国の方とするのが1番だと私は考えています。
また留学などは本当に人生のターニングポイントになると思うので外国にホームステイや留学、または日本なら日本で外国の人と交流できる場へ行き、ともかく言葉の壁をコミュニケーションを通してなくしていければ、話す力はついていくのではないかと思います。
私は今でもトンガ語で初めて言葉が通じた時の
感動を覚えています。笑
もし、私の様に言葉は喋れるが書くのが苦手な場合は読者をおすすめします。私は大人になってトンガ語の本を読んだりトンガ語の勉強をたびたびしていますがトンガの歴史や昔のことわざ、またトンガには沢山の昔話があるのでそれを読みながら、自分に欠けていたトンガ語を今補っています。
ここでまた受験に落ちた話に戻りますが、トンガで受験に落ちると留年するので皆んな卒業する時の歳がバラバラです。
私の学校には学校に残って毎年行う全学校が集まって開催されるスポーツ大会に出たい為に留年して22歳で卒業した先輩もいました。笑
私は受験に2回落ちてギブしてニュージーランドへ行きました😭
そんなヨウコですが今日のお話はここまで。
See you next time 🌸
God bless
love
Yoko xx
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