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奈良旅行 2日目(2022年12月29日) 吉野

 ホテルのビュッフェで朝食を済ませた後、ずっと「行ってみたいなあ。」と思っていた念願の吉野へ。奈良の吉野といえば桜の季節なのだけど、その時期は中々休みが取れそうもない。でも、閑散期こそのんびりできるかと思い行ってみたら大正解だった!

 吉野の風景はなだらかな山の稜線がとても美しい。

これ、桜が満開だったらすんごいよね。

 吉野の金峯山寺に続く参道はこの時期はあまりお店は空いていないけど、とても風情があって清々しい。

こういう雰囲気好き。

 目的地は金峯山寺。国宝の蔵王堂に着く手前にながーい階段が。「脳天神社」と書かれている。なんでも「脳より上」の守り神らしい。どう頑張っても良くならない自分の頭と、もうすぐ高校受験を控えている長女のために「まあ、ちょっと覗いてみるか。」という気持ちで階段を降りてみた。

覚悟してよね。

 えっちらおっちら降りていくと、ちょっと不安な気持ちが込み上げてきた。「あれ?この階段、どこまで降りるんだろう?」と思っていた矢先、元気な小学生らしき兄弟が下からゼエゼエ言いながら階段を登ってきた。
 「ねえ、この先、まだある?」と私が聞くと、「まだまだですよ。ずーっと先。」と息を切らしながら答える。

 それから3分後くらいだろうか?さっきの小学生のお父さんお母さんのようだ。元気な息子たちに先に行かれ、顔は土気色でしんどそうに階段を登ってきた。
 「まだまだ先ですか?」と聞くと、たった一言「・・・まだまだ先です・・・」とのこと。きっと帰りの私もこうなっていることだろう。
 この時点で苦行の覚悟は決まった。とにかく「まだ着かない、まだ着かない」と思いながら階段を降りていくと、石の鳥居が見えた。「わぁー!!着いた!」と喜びの声を上げたのだが、(でも、帰りは登らなくちゃいけないんだよなあ。。。)と思ったのも事実だ。

降りても降りても中々着かない。少しだけ雪も残っている。

 この鳥居の奥の建物は御百度参りできるようになっている。中には沢山の絵馬が祀られていて、やはり受験成功の希望が書かれた絵馬が多かった。
 御百度参りまではしなかったけれど、あんまりにも長い階段を降りてきたのですでに「こりゃあご利益あるわな。」って気分になった。単純だな。逆に神様に怒られるかもしれない。

 降りたからには登らなければならない。せっかく登るんだったら段数を数えてみようと長男と話し、ちょっと膝をガクガクさせながら無の境地で登った。ただひたすら。

 登り切ったところで長男と段数の確認をする。ピッタリ合えば気持ちが良い。「せーの!!」で段数を発表することにした。
「せーの!!」「454!」長男、「499!」私。いや、合わんだろ。
 結局、年の功で私を優先させた。というわけで我が家の公式記録では499段だ。

 その後、ようやく金峯山寺の蔵王堂へ。国宝の蔵王堂。すごいぞ。

高い空の下で堂々としている蔵王堂


鎌倉時代の重要文化財が目の前で見れちゃうぞ。

 金峯山寺で驚いたのが、鎌倉、室町時代の重要文化財を触れる距離で目の前で見られてしまうところだ。私なんかギリギリ2ミリ位まで近づいて見てしまった。
 物によっては芯の木から中の石膏まで見れてしまう。本当に贅沢だ。
 ビバ!金峯山寺。絶対にまた来たいリストに追加された。

 金峯山寺の後は吉水神社。ここも面白かった。
 源義経の鎧や静御前のゆかりの品々、そして2人が滞在した世界遺産の書院。豊臣秀吉のお気に入りの屏風、後醍醐天皇の玉座など、ちょうど「鎌倉殿と13人」の記憶も新しく、楽しめた。吉野は桜の名所。昔から錚々たる面々が訪れた事実を目の当たりにする。


源義経の鎧。多分150センチ前半くらいなんじゃないかな?私が着たらはち切れること間違いなし。


後醍醐天皇の玉座。本当に金が好きよね。

 お昼は初音さんで。夫と私と長男は乳麺を注文。長女は「猪食べてみたい!」と牡丹鍋。デザートはみんなで名物の葛餅。

乳麺。美味しかった。
牡丹鍋。好評でした。
デザートの葛餅はわらび餅みたいな感じ。

 満腹になってからホテルのある橿原に戻り、橿原神宮へ。でっかいぞ。

 日本の始まりの場所、橿原神宮。
ずいぶん力強いウサギだ。

夕飯は居酒屋の「大和 徳寿庵」へ。あまりお腹が減ってなかったのだけど、鶏のたたきが美味しかった!お客さんが多いのにたった1人でフロアを仕切るお兄さん。しかも待たせないから感心した。

新鮮な鶏料理。
白きくらげもあった。めずらしい!

 帰りに空を見上げると月に近づく木星が見えた。今日もいい日だと思いながら終了。明日は奈良の中心地、奈良公園と東大寺へ。

お月様と接近している木星。良い夜だね。

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