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【家でドラム練習】基礎を徹底的に鍛えるパッド練習フレーズ①

こんにちは、ドラムの世木です。ドラムを叩いたり教えたりしています。

さて、この8月のある期間(2020年8月8〜16日)に、毎日連続して「お盆のパッド練習」と称した練習フレーズを私のTwitterアカウント(https://twitter.com/dr_yokky〕に、1日8フレーズずつアップしてきました。

世間的にはお盆休み期間の人も多くなりますが「なかなか外出しづらい状況なので、家での練習の足しになれば」と考えてのことです。

内容は本当に基本的なところです。16分音符や16分休符、3連符や、アクセントなど。

なるだけ網羅的に練習できるよう、1日8フレーズの中にテーマを決めて凝縮したつもりです。

しかしどうしてもTwitterというツールの都合上「フレーズの解説」や「これを練習することで得られる効果」などは載せきれませんでした。

同じ練習をするにしても、「ねらい」を理解して練習ができれば、さらに効果は上がります。この場ではそういったところに集中して、再度フレーズを掲載して解説したく考えています。


第一回「タッタタ(R・RL)」と「タタタン(RLR・)」

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①がタッタタ(R・RL)の入門フレーズ。②がタタタン(RLR・)の入門フレーズです。


まず、こういった音を叩くときは左右どちらで打つかを明確にするために、R(右手)を「ラ」、L(左手)を「レ」と読み、「R・RL=ラッラレ」「RLR・=ラレラ」と読むのが効率的です。


①、②は同じ構成になっているのがわかるかと思います。小節ごとに解説していきます。

1小節目は、最初の2拍の8分音符でしっかりとリズムを作るのがポイントです。ここで作ったリズムが、後の「タッタタ」「タタタン」が来たときに崩れないようにすることを意識します。

2小節目は、1拍ごとに音の形が変わります。8分音符と16分音符が交互に来ても、同じテンポで叩き続けられるかが問われます。自分の心の中で「1、2、3、4、」とカウントが刻めているとなお良いです。

3小節目は、2拍目と3拍目で連続して16分音符が現れるのがポイントです。

1拍目2拍目、もしくは、3拍目4拍目に連続して16分音符がくるのとはノリ方が若干変わります。「アップビート系」に近いノリです。4拍目にはしっかりと8分音符に戻って来れるかも同時に確認です。

4小節目は、4拍目からリピートで1小節目にブレずに戻れるかというところに着目です。最後に16分音符のスピード感のある状態になるので、リピートした際にハシってしまうことが多々あります。


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③、④は「タッタタ」と「タタタン」の組み合わせがポイントです。基本的な作りは①・②と同じなので、同じような意識で叩けば問題ありません。

叩き分けができるかということと、どちらの順番になっても平気かということが確認できます。

特に④の1小節目「ラレラ・ラッラレ」は、間の8分音符のところ(ラレ「ラ・ラ」ッラレ)で、音が詰まってしまうことがあります。足やメトロノームをガイドにしてラッラレの頭が拍の頭にぴったり合うように気を付けてみましょう。


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⑤、⑥は、さらなる叩き分けの練習です。

⑤では4分音符が意外と曲者。16分音符の勢いに引っ張られそうになるところを、4分音符で戻しましょう。カウントを刻む練習にもなりますので、1拍を大事にしてみてください。

⑥はひたすら16分音符。ねらいは、見た瞬間に「タッタタ」か「タタタン」かどちらか分かるようになることです。「ラッラレ・ラレラ・ラッラレ・ラッラレ〜〜」と歌いながら、音と音符と手順を体に染み込ませられる4小節です。


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⑦は、⑥の延長です。タッタタとタタタンの順番が入れ替わっただけなので、⑥と⑦の2つセットで練習しましょう。

⑧は見ただけでは分からない、叩いて音を聞いて初めて分かる難しさがあります。ひたすら「タタタン」「タッタタ」が繰り返されているのが特徴です。

これにより「自分がどこにいるか分からなくなります」。

頭の中や声に出して「1、2、3、4」とカウントしながら叩くのが迷子にならない秘訣です。そしてこれにより、カウントに意識を取られた状態でも「タタタン」「タッタタ」を正確に叩き分られるようになります。

つまり、無意識で「タタタン」「タッタタ」が叩けるようになります

ここまでできれば、ひとまずは完成ですね。

翌日以降の「タタッタ」や16分休符などと組み合わせて色々なフレーズに使える土台が作れたのではと思います。

このように、超基本的な内容ではありますが、体に染み込ませるためのステップを踏むとより深いところまで到達できるのではと思います。

少しずつとはなりますが、残り8日分も解説していきますので、今後ともよろしくお願いいたします!

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