見出し画像

周りの目が気になるので、登園自粛します。

「登園自粛したくてしてる人ばっかりじゃないよ、
そんなの、世間体だよ。諦めな。」

姉に言われて、ストンと落ちた。


「登園自粛のお願い」

スマホのメッセージ画面に映るこの文字を見て
深くため息をついた。

市から全保育園に登園自粛要請が出た。

育休中の私は
誰がどう見ても
真っ先に休みを決断しないといけない立場にある。

コロナは怖い。
子どもにも罹ってほしくないし
自分ももちろん罹りたくない。
でも私は、
〝だから登園自粛させたい〟
という考えに至らない。

登園したいのに、自粛する、というところに
なんだかしっくりこなかった。


自粛させたいのに
仕事や介護が理由で
泣く泣く登園させている方たちも
きっと沢山いる。

そういう子どもたちが
少しでもリスクを減らして
保育を受けられるように
私のような家庭保育ができる環境の人は
自粛して人数を減らすべきなのだ。

わかってる。
わかっているけど、つらい。

2歳と0歳と毎日過ごすことに
全く慣れていない私は
どうしていいのかわからない。

家庭保育をしている方たちのお宅を
片っ端からピンポンして
その極意を教えてもらいたいくらい
わからない。

前回の自粛要請の時は
私は産褥期で
次男は新生児だった。
長男がまだ次男を攻撃する時期でもあった。

あの時は、自粛の協力ができなかったけど
もう、逃げられない。

覚悟を決めた。

それでも、なんだかモヤモヤする。

そもそも〝自粛の協力〟という言葉も
なんだか曖昧で好きじゃない。

保育園に行くという選択は
子どもにとっても親にとっても
ちゃんと意味がある。

お友達と制作したり
お外で遊んだり
お遊戯会の練習をしたり
喧嘩や仲直りを学ぶ。

私も長男がいる時は
その辺に転がしているだけの次男と
沢山触れ合える。

長男が帰ってきたら
沢山遊んであげられるように
家を整えられるし
少しだけ自分の時間を持つことができる

それをすべて失うのだもの、
自分の時間が無くなることを
絶望的に思って何も悪くない。

考えれば考えるほど
行かせたい理由が
溢れてくる。

心配で行かせたくない人、
でも行かないといけない人。

心配だけど行かせたい人、
でも家で見れる人。

こんな時、私は姉に電話する。

「あんたね、自粛してる人はみんな
〝子どもが心配だから休ませたい!〟と思ってる
と思うでしょ。
でもね、
登園自粛したくてしてる人ばっかりじゃないよ、
そんなの、世間体だよ。諦めな。

ちーん。

そっか、正直わたしが子どもを休ませる理由は
「世間体」だ。

「家にいるんだから、子どもはみれるでしょ」

誰かに直接言われたことは無いけれど、
いつもどこかで
そう思われているんだろうと感じる。

それは私だけだと思ってたけど
そんなことないのかもしれない。

心配だけど
保育園や幼稚園には行ってほしい

子どもの環境は変えたくないし
自分の生活リズムも変えたくない。
でも、こんな世の中だし
自粛しないわけにいかないよね

そう思ってる人も
きっと多い。


それだけでなんだか
楽になった。


みんなしんどいけど
諦めて頑張ってる。

そうだよね
子どもと過ごすのが
しんどいって思ってる自分が
ちょっと恥ずかしくて
後ろめたかったんだ。

ということで、

諦めました!

同じような気持ちの方がいたら言いたいです。

わ た し も !

と。

私の育休は2回ともコロナ禍で
ずっとこの選択に迫られている。

でも、行事がなくなってしまっている学生や
遠距離恋愛のカップルや
海外や県外の単身赴任の家族

もっともっと、この状況が
しんどい人がきっといる。

一日でも早く
落ち着きますように。

私は覚悟を決めて
できる限りの家庭保育を実践しようと思う。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?