江戸時代のお花見のお弁当

じゃ、庶民はといえば、 落語の『長屋の花見』で おもしろおかしく紹介されているよ。 貧乏長屋のみんなで大家さんも一緒にお花見にお弁当と飲み物を持って出かけたんだ。 桜の木の下でさっそく宴会が始まったよ。 お隣のお大尽の豪華なお弁当をチラ見しながらね、 お酒だというんで喜んで呑んでみたら それは、番茶を水で薄めた物だったよ。 じゃ、かまぼこを1つとかじってみたら、 こりこりと音がする。 なんだ、色だけ似せた、月型に切った大根の浅漬けだった。 卵焼きは黄色いからたくあんで代用されていたよ。 長屋中の父ちゃん母ちゃん子どもたちも、何だ何だの大騒ぎ。 『長屋中 歯を食いしばる 花見かな』 とみなで大騒ぎだったって。 桜の花たちも笑っていたよね。

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