江戸時代のお花見のお弁当1

今から300年くらい前、 江戸時代の元禄時代の頃だよ。 8代将軍徳川吉宗はね、 隅田川や飛鳥山なんかに 桜の木を沢山植えさせたんだよ。 庶民もお花見を楽しめるようにってね。 今と同じように、みんな、家族やお友だちを誘ってお弁当を持ってお花見に出かけて行ったんだね。 どんなお弁当を持っていったのかな? キョー和元年、1801年に刊行された 醍醐山人の『料理 早指南』には 漆塗りの重箱や、手提げ式重箱に料理を詰めたゴージャスなお弁当が紹介されているよ。 1の重にはね、 『かすてら玉子、わたかまぼ、わか鮎、色け焼き、むつの 子、早竹この旨煮、 早わらび、打ぎんなん、 長ひじき、春がすみ 『魚の擦りみを蒸し上げた物』 2の重には、 『蒸しかれい、桜鯛、 干大根、甘露梅』 3の重には、 『ひらめとさよりのお刺身、 しらがうどとわかめをそえて、赤酢味噌敷を敷く』 まだあるよ、4の重には、 『小倉野きんとん、紅梅もち、椿餅、薄皮もち、かるかん』とちゃんとデザートもあったんだね。 それにわりご(白木の折り箱)には焼飯(焼きおにぎりのこと)、よめな、つくし、 かや小口のひたしもの』 『料理早指南』には それぞれの作り方も載っているんだ。 すっごいご馳走!! デパートで買ってきたみたいだよ!! お金持ちの人たちのお弁当だったよね?

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