箒(ほうき)が、たわしになるって その2(全2回)


古くなった箒(ほうき)は何に変身したと思う? それはね、たわしになって売られていったんだって。ビックリだね。じゃぁ、「おちゃない」は何だと思う? これはね、髪の毛の買取屋だったんだって。髪の毛は落ちていなかって言いながら歩いていたから、そう呼ばれたんだって。そうして、鬘屋(かつらや)に売っていったんだ。江戸時代から鬘屋さんがあったんだね。これまたビックリ。蝋燭(ろうそく)の流れ買い、ってのはね、江戸時代は蝋燭はとっても貴重なものだったよ。なので、蝋燭の台に流れ落ちた蝋(ろう)を買い取って、また蝋燭へと作りかえていったんだ。瀬戸物焼き継ぎ、これはそうさ、割れたり欠けたりした瀬戸物を白玉粉という薬品を使って修理してまた使っていったんだ。そして極めつけはこれさ。おトイレに溜まったウンチやおしっこ、そうさ、糞尿(ふんにょう)が売られて再利用されていったんだって。江戸時代には長屋(ながや)といってアパートのようにお部屋を貸している所があったよ。そこは、共同トイレなんだ。皆で使うおトイレだね。長屋の大家さんは、その溜まった糞尿を農家の人たちに売っていたんだって。まぁ、その量にもよるけれど、今なら30万円くらいにもなるんだって。農家の人たちは、この糞尿を使って野菜の肥料に作りかえて使っていったんだから、とても大切なものだったんだね。

今は物が溢れすぎて、ゴミでいっぱいになってきているんだって。もったいないって思うとゴミも少なくしていけるかもしれないね。

今日も読んでくれてありがとう。
お休みポン!

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