日本三景誕生400年 その2(全2回)


宮城県の松島には東北一の禅寺(ぜんでら)、瑞巌寺(ずいがんじ)があるし、京都府の天橋立には文殊菩薩(もんじゅぼさつ)の本尊の知恩寺(ちおんじ)がある。そして、広島県の宮島には、平安時代からの厳島(いつくしま)神社があるよ。これは、どれも由緒(ゆいしょ)ある立派な建物だったし、景色も抜群ときている。ここを日本三景としたならば、大勢の人たちが旅行にやってくる。そうすると、安全に人たちが旅できるようにと、役人たちもしょっちゅう見回りをするよ。こうして、江戸から離れた遠くのところでも、徳川の力が見えるようにしたんだって。

宮城県の松島は、海にたくさんの島々が浮かんで見えるんだ。広い空と海との間に浮かぶ島々は、そりゃあ夢に見るような素晴らしい景色だって。
京都府の天橋立もすごいよ。3キロメートルもある海岸線なんだ。海の中に張り出した白砂(はくしゃ)の中に松林が続いているんだ。白砂とはね、白い砂のこと。そうさ、海と空と白い浜辺と松林が続いているのさ。そりゃあ素晴らしいよ。
そして、広島県の宮島にある厳島はこれまた美しいよ。満ち潮の中、海の中に真っ赤な大きな鳥居があってね、その向こうに宮島があるよ。そこに厳島神社があるのさ。

日本三景は江戸時代の最初の頃からずーっと美しい景色を残してくれているんだね。一度は行ってみたいところだよ。

これでおしまい。最後まで読んでくれて、ありがとう。お休み、ポン!

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