恋うた

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時経てば 追懐の情 悔い涙 流れる星窓 ハタチの私

初恋の相手に、もう会わない事を伝えたい。
そう思った20歳の私は、衝動的に飛行機に乗った。

向こうも純粋、私も純粋。
「もう電話しないね。」と私が言うと
「そう言うと思ってた。」と彼も微笑んだ。

山手線で新宿から品川まで、私は黙り、彼も黙り続ける。吊革を持つ、彼の長い指を眺めながら、少しは私を記憶の中に置いておいて、と、そればかり考えていた。

「じゃあね。」と階段掛け上がり、これ以上言葉に出

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