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国際機関実務体験プログラムインターン生 野口 美音がYOKEの職員に聞いてみました

YOKE国際機関実務体験プラグラム2022年度春期に参加したインターン生のうち、神奈川大学国際日本学部国際文化交流学科の野口美音さんが、国際交流情報提供事業の業務に関心を持ってくれました。
国際交流情報提供事業の業務の1つに、「ヨークピア」の発行があります。
ちょうど266号の記事を企画編集する時期だったため、野口さんに1ページの企画を担当いただきました。
野口さんが自らYOKE職員に話を聞いて、その内容をまとめてくれました。ぜひご覧ください!

多様な業務に関わりを持つグローバル人材育成支援課の紙谷さん

所属課を超えて活躍中!

紙谷さんは、グローバル人材育成支援課では小学校などを訪問し、SDGsや国際協力の講義を出前授業として行っています。これに加えて、多文化共生推進課の業務として横浜に住む外国につながる人々を対象とした日本語教室やウクライナ避難民支援に携わっています。鶴見国際交流ラウンジでは、地域の日本語学習支援者を対象とした講座を担当しており、外に出る機会が多い印象です。

YOKEの印象とやりがい・大切にしていること

これまでの経験を経て、現在YOKEで勤務している紙谷さん。YOKEの印象について聞いたところ、それぞれの事業にスペシャリストがたくさんいることに驚いたとのことでした。また、YOKE職員数の何倍ものボランティアの人がいることにも驚き、その人たちもプロフェッショナルな人ばかりだと感じたそうです。YOKEに勤務していてやりがいを感じる場面は、「横浜市の中で少しでも笑顔が増えること」だと紙谷さんは言います。YOKEを訪れた際、紙谷さんに声をかけた在住外国人・ウクライナ避難民みなさんの笑顔がみられるのも嬉しいと聞きました。外国人のみなさんにとって日本が外国なので、当然不安を感じています。外国人のみなさんへ日本について教えることも大切ですが、それよりも不安をなくすことが何よりも大切だと考えながら紙谷さんは日々業務にあたっています。

紙谷さんの楽しい工夫

紙谷さんはプライベートで外出する際、観光地の街中にある日本語を写真に撮っています。そして、日本語教室の授業で撮影した写真を外国人のみなさんに紹介しています。写真の具体例は、「右側を上ってください」「2つで20パーセントオフ」や「J1昇格」など紹介してきて、なかでも外国人の方のリアクションが良かった写真は、崎陽軒のお弁当を見せたときの「かまぼこ」でした。外国人はケーキのようなビジュアルに対してスイーツのように甘いのかと不思議そうにしたそうです。紙谷さんはまさかそんな風に思うのかと驚き、当たり前を疑うことが非常に大切だと感じていると教えてくれました。

グローバル人材育成支援課 紙谷

情報発信に関する業務を担当する多文化共生推進課の由田さん

みんなでヒントを見つけたとき、事業に共感してもらえた時が嬉しい

多文化共生推進課に所属の由田さんは、在住外国人のみなさんにとって有益な情報発信や、広報媒体でYOKEについての情報を発信しています。YOKEは、横浜市の在住外国人と日本人がお互いに理解し合い、暮らしやすいまちになることを目指しています。しかし、さまざまな文化・言葉・考え方を持った人々がひとつの課題を一緒に解決しようとしたときに、いろいろな常識や考え方があるため、すぐにその答えを見つけることは難しいと由田さんは考えます。由田さんは、答えを出せない場面でボランティアのみなさんや外国人のみなさんと話し合い、解決につながるヒントを見つけることができたときが非常に嬉しいと話していました。また、そのヒントを広告媒体などで伝えた際に共感してもらえた時や、必要としている方の役に立つことができていると知ったときにやりがいを感じるそうです。

長年くれた人々の思いを継ぎながら事業の形を変えていく

由田さんにとって印象に残っているエピソードを尋ねたところ、長く続いていた事業を終えるときのできごとが印象的だったそうです。20年以上の歴史があった多言語情報「よこはまyokohama」は、YOKEスタッフと翻訳ボランティアの方々約20名作成に携わっていました。毎月10言語(ベトナム語とネパール語は隔月発行)A4版4ページで横浜市の行政情報やイベント情報を紙媒体(途中からホームページでのPDF発信に変更)で発信していました。長く続いた事業であったため、一部のボランティアさんから「そろそろこの担当から退こうかと思う」との声が聞こえてきたところではあったのですが、由田さんはボランティアみなさんの思いが詰まった歴史あるこの事業をやめることに非常に責任を感じました。現在は規模を縮小して多言語での情報発信を継続していますが、「よこはまyokohama」で尽力くださったみなさんの思いを継ぎ、より良い形で在住外国人のみなさんへ情報を届ける方法を日々模索しているそうです。


多文化共生推進課 由田


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