見出し画像

ウデを伸ばし、勝利を掴め。『メカニン-Mekanin』(3/12修正)

はじめに

 今回はオンライン対戦型アクションゲーム『メカニン-Mekanin』(以下、本作)の紹介をしよう。このゲームはHazuki氏(twitter:@hazukimaru_jp)によって開発されたiOS/Android用スマートフォン向けゲームアプリである。


画像15

 ジャンルは対戦型アクションゲームで、ワイヤーを仕込んだ義手を付けたニンジャ達が1対1で空中を飛びながら戦うという内容だ。

 このゲームの特徴は、地面が存在しないため常にプレイヤーが操作するニンジャ達はウデからワイヤーを建物に引っかけることで飛び続けることにある。そして装備しているブキを使い、相手をフィールドの外に叩き出すのが基本的なルールとなっている。

 そして操作方法は画面タップによるウデ伸ばしと左右下側にあるボタンによる攻撃のみとシンプルだ。

 しかし何も情報を得ないまま始めても、恐らく異様に強いCやC+、高レートのAやSなどのハイレベルプレイヤーとマッチングして負けてしまうだろう。

 そこで、紹介記事を作ってそれで本作を知ってもらいプレイヤー人口を増やしたい。そして各ブキの特性や戦い方についてを理解してもらって、どう戦えばいいのかを知ってほしいという思いから本記事を投稿するに至った。

 ここからは本作の肝となるルールやテクニックについて紹介したい。

シンプルなルールと高度なテクニック

 本作のルールは前述した通りシンプルだ。お互いに5つの残機を持ってブキを使い場外に叩き落としあい、先に全ての残機を失った方が負けというものとなっている。

 新しいウデやブキを手に入れる方法としては、前者はレートを一定以上貯めることによって上がるランクで解放されるようになっており、後者はGPと呼ばれるポイントを貯めてショップで購入すると解放される。

画像4

ウデ(左)とブキ(右)の選択画面。一度手に入れたウデやブキはレートが下がっても使える

 攻撃後は建物にウデを引っかけることで攻撃回数を回復させることが出来る。

 100秒以上経つと場外判定の雲が下からせり上がってくるため露骨な時間稼ぎは出来ない仕組みだ。

画像1

知り合いのニンジャとのマッチング直後の様子。対戦開始直前に操作方法が表示される

 基本的にはどのブキも相手よりも上のポジションをキープする事で優位に立てるようになっている。しかし最近は下から攻める方が強いブキや既存ブキの調整により、下から攻撃ができるブキが追加されるなどして少しずつ環境が変わってきた。

 使うブキ・相手にするブキによって戦い方を変えていくのも大事だ。

 ここからはテクニックについて話そう。まずは掴み攻撃だ。

 掴み攻撃はウデを建物に引っかけた直後に攻撃をするテクニックだ。これの利点は引っかけた状態で攻撃するため、同じ場所で攻撃を続けられる事にある。

 これを活用すると、相手にフェイントをかけ空振りを誘ってから追撃、という戦法が出来る。ただしリロードを行ってから攻撃をする事やブキを使った後に反動で攻撃した方向と逆に飛ぶ事に注意だ。

 

 次はクイックリロードだ。こちらは掴み攻撃よりも簡単にできる。やり方はブキを使い切った直後にすぐ近くの建物にウデを引っかける、それだけだ。これによってすぐにブキの使用回数を素早く回復できる。

 これの利点は単純に手数が増える事で相手にプレッシャーを与えやすくなる事だ。いざという時に攻撃が出来ないというパターンも防ぎやすい。

 しかしこれは使用回数が多いブキとの相性は良いが、そうじゃないブキもある。そして相手を吹き飛ばした後に追いかける時は普通に移動する方が効率がいい場合もあるので、状況によって適度に使うのが良いだろう。

 この二つのテクニックを駆使しつつ、相手より有利な位置取りを取って攻撃のチャンスを伺うことで単純ながら高度な駆け引きが本作に生まれているのである。

 

ニンジャ(になる)なら無料

 このゲームが抱えている悩みとして、個人製作であるためプレイ人口が少ないという点が深刻なものとなっている。某チャットツールのサーバーで局所的に盛り上がっているが、まだ広まっているという訳ではない。

 レートも実質ウデを入手するための手段としてしか機能しておらず、低レートにいるプレイヤーもまた着実にニンジャとしての訓練を積んできている。

 筆者も初心者時代は連敗に次ぐ連敗を味わってきたが、少しずつプレイヤースキルを得て上級者に勝てるようになってきた。

画像3

筆者のニンジャ歴。あまり良いとは言えないが、このうちのおよそ50敗は初心者時代の頃に得たものとなっている

 余談になるが、2月18日に行われたバージョン1.20のアップデートによりトレーニングモードが追加された。これによってブキやウデの性能を対戦せずに把握できるようになった。

画像16

トレーニングモード。赤い幽霊のような敵を攻撃してスコアを獲得する。敵が攻撃しない「カンタン」と攻撃してくる「ムズカシイ」の二種類がある

 ブキの入手方法もこれまでの使用者を倒して入手する方法からショップでの購入へと変わっている事もあり、僅かだがGPの入手も可能となっている。また、マッチング中のトレーニングも可能だ。


 以上がメカニンの大まかな解説になる。これ以上は文章にして説明しにくいため、実際にプレイして確かめてもらいたい。

 この記事を通して本作に興味を持って始めた方が、これを通じて文字通り勝利を掴めるようになってくれれば幸いだ。

 ここからはブキについて解説していこう。ウデに関しては初心者向けという事もあり、今回は割愛させていただく。

初期ブキ解説

 本作は前述の通り、ブキはGPを貯めてショップで購入、ウデはレートのランクが上がる事で入手可能となっている。

 しかし初心者の方はどのように戦えばよいのかわからず負けが続いてしまう事だろう。対戦ゲームであるため仕方のない事ではあるが、折角始めてくれた人が早々に止めてしまうのは悲しい。

 そこで初心者向けにブキの解説をしようと思う。2020年2月16日時点でのブキは全部で10個存在し、最初から使えるブキはその内の4個だ。まずは初期ブキから紹介していこう。

・ダンスソード

画像5

この近接ブキはゲームを初めて起動した時に装備している。攻撃回数は3回。緩やかな下り坂を描いて攻撃する。基本的に本作の立ち回りは相手を上から叩くという戦法が有効であるため、それを狙いやすいのは強み
しかし攻撃速度がやや遅めで、角度や判定も浅いため後述するオニマルなどの判定が広めのブキとは相性が良くなく、一方的に判定負けしやすいのが弱点となっている


・テッケン

画像6

正面に強い判定を持つ拳または蹴りの形をしたエネルギーを発生させる近接ブキ。攻撃回数は3回。上下に判定が広くさらに攻撃時に若干判定が残るため、先出ししてカウンターを狙う『置き』にも使える。掴み攻撃(※)との相性がよく、自分から攻める際にも強い
一方で、掴み攻撃に拘り過ぎて反動で自分が場外に飛んでしまわないように注意する必要がある。また3回まで攻撃できるが硬直がややあるため隙が生じやすい

※ウデを建物に引っかけた直後に攻撃するテクニック。

・ヒットマン

画像7

初期ブキ唯一の射撃ブキ。攻撃回数は1回。全ブキの中でも最長の射程を持ち、端から端まで届く即着弾の光線を発射するのが特徴。吹き飛ばし力も高く使いこなせれば非常に強力
しかし使用する際にチャージが必要で、チャージ中は向きを変える事ができない。そのため機動力の高い相手には当てづらく、ある程度立ち回りが理解できるようになってから使う方が良い。上級者向けのブキだ

・オニマル

画像8

最も射程が長い近接ブキ。攻撃回数は2回。攻撃は癖がない一閃で吹き飛ばし力も強め。攻撃の瞬間には後ろにも判定があるため慣れれば不意討ちにも対応できる。初心者にも扱いやすい
一方で上下の判定はやや狭く、上級者とのマッチングになるほど出すタイミングを考えなければならない。攻撃した時の移動距離も長いため、自滅しないように気を付ける必要がある

追加ブキ解説

 ここからは、アップデートで追加されたブキの紹介に移る。全体的に個性が強いため慣れが要るだろう。

 前述した通り、バージョン1.20のアップデートによって使用者とのマッチングで勝利からショップでの購入に入手方法が変更されている。同時に4種類のブキが追加されたが後述する理由により説明は省略する。

・リベレーター

画像9

最近のアップデートで追加されたブキ。攻撃回数は1回。一定時間マップに残るビームを一度に8発まで連射する射撃ブキで、カウンター狙いの置き戦法で有効。今の環境で多いテッケンやオニマルとの相性がよい
しかし弾の軌道がプレイヤーの移動に強く影響されるため、狙った形にばら撒く難易度は高い。さらに連射中は向きを変えられないため、後述するキコウと比べると扱いは難しく中級者向け

・ダンサーソード

画像10

強い曲線を描いて攻撃するブキで、ダンスソードの派生に近い。攻撃回数は2回。ダンスよりも素早い攻撃が可能で、移動距離も長い。奇襲や叩き落としがしやすく、相手の上を取り続けられるなら非常に強力だ
難点はダンスよりも長い移動距離と、直線的だったダンスと比べ曲線的な動きをする事で場外に出やすい点だ。また、攻撃後はかなり下に落ちるため再び有利なポジションに付くのに時間がかかってしまう点にも注意

・アマノムラクモ

画像11

斜め上に強い判定の突きを繰り出す槍型のブキ。攻撃回数は2回。判定が広く吹き飛ばし力も強い。攻撃した方向とは逆方向の下側にも判定が出るため、慣れると叩き落としも可能。攻撃時の移動距離の長さで上に飛べるのも利点だ
反面、相手よりも下という位置取りになりやすく、叩き落としを受けやすいのが難点。また上方向の攻撃のため掴み攻撃で真下に落ちないように注意したい

・キコウ

画像12

球状のエネルギーを正面に複数発ばら撒くブキ。攻撃回数は1回。強い吹き飛ばし力があり、判定も長く残るためカウンターで使うと非常に強力。またリベレーターとは違い一度に1回きりのため、すぐに移動できるのも強みだ
しかし散弾が狙った通りに散らばってくれないため、当てるのにコツがいる。そして硬直が長いためそこを狙われやすいのにも注意だ。こちらもリベレーター同様に中級者向け

・マウスカーソル

画像13

かなり独自性の強い近接ブキで、長押しすると斜め下に移動しながら四角い枠を設置する。攻撃ボタンを離した瞬間、この枠に入った相手を吹き飛ばす。チャージ式のカウンター武器であり、自分から攻めるよりも相手の硬直を狙って攻撃するとよいだろう
ただし非常に癖が強く当てにくい上に、吹き飛ばし力もそこまで強い訳ではない。総じて上級者向けだが、筆者もこのブキを使いこなせていない。扱える人は上級者を通り越して本物のニンジャだろう

・スペースグレネード

画像15

少し前進しつつゆるやかな放物線を描いて投げる、丸い爆弾型のブキ。1発まで投げられる。このブキの最大の特徴として、攻撃しても硬直が一切ない。判定も見た目以上に大きく、うまく扱えばカウンターにも使える。
反面弾速は遅いため、上級者には避けられることが多い。また、上方向には投げられないため真上からの攻撃の対処が苦手なのが難点。また、クイックリロード(※)などのテクニックがないと強みを出しにくい。以前は最強格のブキだったが現在は扱いが難しいものとなっている。

※攻撃後に素早く近くの建物にウデを伸ばし攻撃回数を回復するテクニック

・ヨルボシ

画像14

手裏剣を斜め上に5個投げる射撃ブキ。攻撃回数は1回。手裏剣が扇状に広がり範囲が広く当てやすい。反動も小さいか存在しないので機動力も高い。恐らく本作で最もニンジャらしいブキ
反面、吹き飛ばし力は射撃ブキでも最低クラスで、当てる場所によってはいくら当てても落ちない場合も多い。また相手の斜め下をポジションにする関係で叩き落とされやすくなるのも難点

最後に

 本作にはまだ課題は多いが、作者が精力的にアップデートを繰り返しており、プレイヤーの要望にも真摯に取り組んでくれている。

 実力勝負だったブキの入手がショップ制に変わった事で入手しやすくなったように思えたが、マッチングで入手できるGPが購入価格に対して非常に少なく入手が以前よりも難しいように感じた

 次のアップデートで改善される事を願いたい。

(追記:3/12時点でブキの購入価格が大幅に緩和され、緩和後にゲームを始めたプレイヤーには最初から10000GPが配布されるようになっている)

 だが、プレイヤーが増えてきたら盛り上がれそうな下地とユニークさは現時点でも感じられ、初期ブキでも戦えるバランスであるため是非ダウンロードして遊んでいただきたい。

             (3/12にアップデートで変更された点を修正)

この記事いいな、とかこのゲーム欲しい!やりたい!と思っていただける文章を心掛けて書いています。応援していただけたら励みになります。