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千葉県の酒蔵 寺田本家さん訪問記

2021年7月

千葉の酒蔵、寺田本家さんの蔵見学をさせていただきました。


素敵なのでご紹介させてくださいね。

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寺田本家さん
創業は340年以上。かなり歴史ある蔵です。

先代の頃から自然酒造りに取り組み始め、今では原料は全量無農薬米を使用しています。
一切の添加物は使わず、全て蔵付きの菌、酵母で発酵させる。
昔ながらの酒造り唄を唄いながら、
出来るだけ機械は使わない。
微生物と人とが響き合う。
そんな酒蔵さんです。


敷地に足を踏み入れると、そこだけストンと空気が変わり、まるで神社の境内のような空気感。
静かで、守られている感じがします。

寺田さん



蔵の裏手には大きな神崎神社と八阪神社、そしてそれを取り囲む大きな鎮守の森があるからです。
ですから周りの井戸が枯れても、寺田本家さんの井戸が枯れることはありません。


さらにもうひとつ秘密がありました。


蔵の広い敷地には、あちこちに「炭」が埋めてあります。

なぜか。

これは私詳しい分野なのでちょっとだけ説明しますね。
古事記(712年)にも記載されるほどの昔から「埋炭(いけずみ)」と呼ばれ土地に炭を埋めることで、大地の「気」=「地電流」を引き寄せ、「イヤシロチ(弥盛地)」という万物の生命に活力を与える場所をつくりだします。

この地電流が滞っていると、人は落ち着かず、体調も乱れがちになりますし、常にきちんと流れていると心落ち着き、健やかになる。科学的にも証明されています。


人ですらそうなので微生物や植物、動物には大きな影響があるでしょうね。飼っているワンコさんもツヤッツヤだし、きっと乳酸菌と酵母も元気なんだろうなと、思いますね。

微生物がヒソヒソと囁いているような蔵内



1300年もの間、風雪に耐えている日本最古の木造建築の法隆寺や、日本の代表的な神社の伊勢神宮など、多くの神社仏閣には大量の木炭が埋められているんですよ。


そんな、全てがいにしえの方法にならった寺田本家さんが造るお酒は実に独特。


吟醸香のある綺麗な日本酒とは一線を画し、
なんというか、健康な米を正しく発酵させた飲み物、それが寺田本家さんのお酒。

クセはあるけど美味しい!



醍醐のしずくは自然栽培米を90%精米で、菩提酛で仕込んだお酒。酸も高く、熟れた南国フルーツのような香りと甘み。温度高めで、酒母を乳酸発酵させて仕込むので独特の香りが出ますが、瓶内で二次発酵がすすみ、微炭酸感もあり、よく冷やすとなんとも心地よいのです。肉との相性抜群です。

玄米のもろみ初めて見ました!


もっとすごいのはオール玄米で造る「むすひ」。
まるでお漬け物の香り。
甘くなく、酸味があって漬け物の汁みたい。
色も黄色く薄く濁っていてとても日本酒には見えません。実際、精米せず玄米を使用するので表記は「その他醸造酒」になります。
発芽玄米を発酵させたんだから身体に悪いわけないよな、と思ってしまう。


他所で購入しようとすると
「こちら飲んだことありますか?」とまず聞かれます。「ない」と答えると…
特殊な香りであること、いわゆるみんなが想像する日本酒ではないことを説明されるんです。
そうでないと下手したら「いたんでました」とクレームを受けるかもしれない、そんなお酒。笑


でもこれね、同じように正しく発酵を遂げた越田商店の「ものすごい鯖」には不思議と合うのですよ🐟
あとは匂いの強いマンステールなどのウォッシュチーズなんかにも。


そして、このお酒は不思議と二日酔いしにくい、身体に負担にならないお酒なのです。
神様と微生物たちの力できっと健康になるはず✨

いたって飲みやすく日本酒らしい「五人娘」もありますし、とくにおすすめな「醍醐のしずく」は良かったら是非飲んでみてください😊


いま、色々なことが起きていて、お酒を飲むことが少し自由でなくなっていたり。
大変な業界でもありますよね。


そんなことを微塵も感じさせない、昔から続く穏やかな時間と、微生物たちの営みに包まれた幸せ空間でした。


みんなの健康を願って、乾杯🍶✨

つやつや、おりこうなワンコさん







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