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【みやこS 2023】重賞展望〜上がり馬を迎え撃つ実力馬たち〜

4年ぶりの京都開催となるダート重賞みやこS。同時期にJBCクラシックが開催されているため、チャンピオンCを見据える有力馬よりG3やOP・特別戦を走ってきた馬が中心となる。過去10年で比較すると血統的にはシニスターミニスター、マジェスティックウォリアー、パイロといったBoldRuler系が幅を効かせている。ダート戦の中でも特に枠順が重要となるレースで外枠不利が顕著。枠順も予想の重要ファクターとして組み込みたい。

過去10年比較
・前走別
最多で勝利を挙げているのは前走太秦S組。同条件で好走した馬には注目。またG3組の好走が目立ち、相手関係からも重賞3着以内に好走できた馬は抑えておきたい。距離別では距離延長組よりも短縮組に軍配が上がる事が多い。

・脚質別
先行有利の傾向を持つダート戦でありながら、後方からの差し脚が届きやすいレース。末脚性能は重視すべきで、瞬発力を持ちながらこれまで捲りや差しが届かなかった馬は狙い目か。逆に逃げ馬で好走できたのは2021年3着アナザートゥルースのみ。先行馬であれば控えつつ、4角で押し出していける機動力を持った馬を狙いたい。

・騎手別
ダート戦を得意とする幸英明騎手が最多の2勝。特筆すべきはいずれも11番人気、7番人気と低人気馬で穴を開けている。2017年には9番人気ルールソヴァールを2着に持ってくるなど馬の人気に関わらず抑えておきたい騎手の一人だ。

・好走条件
①前走G3、太秦S組。距離延長組よりも短縮組。
②末脚重視。後方からであっても油断禁物。先行馬は逃げよりも機動力のある馬を。
③しばしば穴を開けてくる幸英明騎手は抑えたい

人気馬考察

※想定人気から選定

セラフィックコール
デビューから負け無しの5連勝、全てのレースで上がり最速を記録するなど圧巻の成績。前走のJRAアニバーサリーでは後続に3馬身差を付ける圧勝。能力の違いを見せつけた。道中捲りを決める機動力と鋭い瞬発力を備えた末脚を持っているので本レースにはマッチしそう。不安材料はスタートの遅さと枠順。これまでのレースは全て出遅れ。能力だけでカバーしている感は否めない。枠順も明確に成績の悪い8枠というのも不運。特別戦以上の経験も無い。ぶっちぎりで勝つか、呆気なく敗れるかのどちらかになりそう。

アスクドゥラメンテ
これまで5戦4勝と抜群の安定感を誇る上がり馬。前走柳都ステークスでは好位から逃げ馬を捉えて差し切り勝ち。セラフィックコールと比べ、先行して良い脚を使える分、安定感の面で勝る。先日のJBCでも活躍を見せた今年絶好調のドゥラメンテ産駒というのも心強い。不安材料は重賞未経験である点。重賞を経験してきた馬が居並ぶ中、太刀打ちできるかどうか。先行優位がそこまで働かないレースである点もプラスにはならない。

ウィリアムバローズ
2走前のマーチSでは1着とタイム差無しの2着。勝利したハヤブサナンデクンは後にかしわ記念でも3着に好走したことを考えれば敗れたものの評価できる。前走のラジオ日本賞で最重量の斤量を背負いながらハピに先着し勝利。実力は確かなものがある。不安材料は中山特化型であること。これまでの好走歴は中山競馬場に集中。逃げを得意とするため直線の短い中山専用機の可能性がある。瞬発力勝負では分が悪いか。

注目馬

タイセイドレフォン
本レースと同条件となる前走太秦Sでは2着に好走。2走前の平安Sでは4着に敗れたがグロリアムンディ、ハギノアレグリアス、ヴァンヤールといった実力馬たちと互角の走りを見せた。好位置に付ける先行力と自らポジションを上げられる機動力を持っており、実績で見ても京都競馬場でのレースは望むところ。軸で狙ってみたい一頭。


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