2/13 すべてが通り抜けてしまう日

昨晩（というかもはや早朝だったようににも思う）、バルコニーに出て窓を開けたら、氷の塊がゴロゴロと音を立てて落ちていくのが聞こえた。これは最もロマンティックさに欠ける春の訪れを知らせる音である。

日は長くなってきたというのに今日はどうにもダメだった。全ての物事、思考、向けられた言葉が全く自分の中で引っかからずにするすると抜け落ちてしまう日。簡単な単語すらも思い出せなくてイライラする日。そんな中必死に喋っているのに同僚に無視というか話の途中に全く関係ない話をし始められてしまい軽くキレてしまった。多分彼も頭が働いてなくてわたしの言葉が通り抜けていたのだろう、そういう日もある。

なんだかぼんやりと、自意識やエディプスコンプレックスについて考えていたけど全部忘れた。

何も考えられないがお腹は空く。ありえないほどお腹が空く。秋から冬にかけての時期には「これから寒くなるからエネルギーを蓄えなきゃ」などと言って食欲が増し、春は春で「これから暖かくなって活動しなくちゃいけないから」とか言ってまた食べる。年がら年中食べている。季節なんて関係なくお腹は空くし、頭が働かない日もイライラしてしまう日もある。仕方ないよね。

Uber eats的なサイトを開いては閉じ、を3回ほど繰り返した。こういう日はとっとと寝てしまおう。