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4月26日 報道ステーション 河野太郎発言起こし 一部省略してあります



ワクチンに関する勉強をかねて、河野太郎氏の発言を文字化しました。完璧には起こしておりませんが、細部までできるかぎり再現してあります。

徳永●●大臣、3度目の緊急事態宣言となりました。現状を 率直にどうご覧になりますか。

変異株を抑え込みたい

河野●●私の大臣室直轄チームでもこういう状況ですから テレワークをやろうということで大体5割ですね。 もう少し、7割まで何とか持っていきたいとは 思っておりますがそれぞれ皆さんに、できること やるべきことをしっかりやっていただいて何とかこの変異株の波を しっかり抑え込んでいきたいと思っています。できることをやっぱりしっかりやって いかなくてはいかんと思っております。

(各地の混乱ぶりのVTRが流される)

小木●● 大規模接種においてモデルナ社製のワクチンを 使う予定というが承認は見えてきたのか。


河野●●今、全国の自治体にはマイナス70度の温度管理で 3週間で2回打っていただく ファイザーのワクチンを今、配布を始めるところです。これは追加分も入れると相当な数が入ってきますので 恐らく当面、高齢者それから高齢者が終わってもしばらくファイザーでそれぞれの自治体は 打っていただくことになると思います。

そこへモデルナとアストラゼネカという あと2種類のワクチンが今、承認申請されていて どこかの段階で承認をされることになるわけですが このモデルナもアストラゼネカも 2回打つ期間が4週間なんですね。ファイザー社は3週間。間が長いのと ファイザーはマイナス70度 モデルナはマイナス20度 アストラゼネカは冷蔵という 温度管理も全然、違うものですから。

自治体分はファイザーで、アストラは大規模接種用

ファイザーで今コールドチェーンを組んで打つ準備をしている自治体にファイザー以外のものを 流そうとしても恐らく、混乱を招くだけで自治体に配っても自治体は追加の分は 在庫にしてとりあえずファイザーで打っていくということになると思います。

ですから新しいワクチンが来た時には今の自治体のファイザールートと全く別のルートを作ってそこでワクチンを打っていくという多分、2ルート、3ルートを やっていかなければいけないということになると思います。

そうすると、今打っているお医者さんには自治体でそのまま 一生懸命、打っていただくことになりますので。今打っていないお医者さん、看護師さんに 集まってもらって2番目のルートをしっかりやるということを今、考えています。

小木●●ワクチンは大変 大きな希望ですけれどもでも自分がいつ打てるんだろうかなかなか見えてこない。日本は、かなり遅れているんじゃないかという 声も高まっていると思います。G7・主要7か国の接種率接種状況を見ますと日本は一番下。なぜ遅れているのか交渉力不足。 つまり、買えない。 国産ワクチンがない、作れないと。そして、承認の話も出ましたが 承認、つまり使えないということですがこの辺り、河野大臣は遅れている ネックはどこですか?

日本は治験の対象外で、安全重視が遅れとなった

河野●●去年、ファイザーが今のワクチンの治験を7月に始めた時に 日本というのは欧米と感染者数が2桁ぐらい少なかったんです。 治験というのはワクチンと生理食塩水を同じ数、打っていって生理食塩水を打った人がそのあと100人感染をした時にワクチンを打った人が 何人くらい感染するかこれを見るわけですけども当時、日本は感染者がまず少なかったもんですから 日本でこの治験をやっても感染者が出るのに時間がかかるということで日本は治験の対象外ということになりました。 ただ、日本はこれまでのワクチンでいろいろなことがあったもんですから 少なくとも日本人にとってこのワクチンは安全なのかどうかという安全性を日本人で確認しようという声が 非常に強かったもんですから。

小木●●健康被害の歴史もありましたからね。

河野●●訴訟もいろいろありましたから。だからやっぱり、もっと一段安全を確認しようと。

有効性には十分じゃないかもしれませんが 少なくとも日本人にとってこのワクチンは 安全だということを確認するための日本独自の治験を 3か月遅れの10月にスタートさせました。その結果を見てワクチンを ワクチンを使おうということにしたわけですが ちょうど、アメリカが12月に ファイザーを打ち始めて日本の医療従事者の ワクチン接種は2月からですから 3か月遅れで治験をやったところ2か月までには 縮めたんですけどちょうどその時 ファイザーのワクチンに対する 需要が世界的に非常に増えたものですから ファイザーのヨーロッパは今の現有能力では 賄いきれないといったんラインを止めて 製造ラインを増設しますと。

ちょうどその時期でしたから なかなか日本には弾が来なかったと。 そして、来たワクチンを医療従事者に配って医療従事者に打ってもらおうと。ようやくここで 増設をしたラインが立ち上がってきましたので ゴールデンウィーク明けからは毎週1000万回ずつ日本に入ってきます。

ゴールデンウィーク明けの2週間で 1800万回分のワクチンを地方自治体に配ります。これは3600万人の高齢者の半分が1回目を打てる。 それだけの量をゴールデンウィーク明けに 地方自治体に配っていきますので ここから日本のワクチン接種も立ち上がってくるということになります。


小木●●ここから巻き返していきますということですね。

EUからの輸出量は日本が最も多い

河野●●今、EUがEU外に一番輸出をしているのは日本なんです。その次がイギリスということで今、日本がやや突出して EUから輸出してもらっているものが多いと。

今、私の頭痛の種はEUが透明化メカニズムといって EU外にワクチンを出す時にはEUの承認を1回ずつ取れと。これを、とにかく止めないで日本にはちゃんと出してねというこの交渉をずっとやっているということです。

徳永●●大臣、実感としてですが何が日本は、他の国と決定的に違ってなかなか進んでいないうふうに お考えですか?

河野●●まだ、それだけのワクチンが 来ていないわけですからなかなかご迷惑をかけておりますが 例えば、イギリスは素人の方を 15時間トレーニングしたらその人が打っていいと。

量は確保しても打ち手確保に問題

アメリカは、軍も使うし いろんな人に打ってもらう大規模な接種会場を作ってそこに人を張りつけて24時間接種をするということをやっていますけど日本は、自治体が今医師会を通じて お医者さんに協力のお願いをしている。

だから、自治体によってはそれじゃあ、診療所を閉めていきましょうというところもあれば 診療所が休みの日に行きますよというところもあって 一生懸命、今市長さんや村長さんらがお願いをして歩いている状況で イギリスみたいに人を出そうと 足らなかったらボランティアに打ってもらおうというわけにはなかなか日本はいかない。ですから、打ち手をどうするか。

それから予診をする人をどうするか。その問題というのに直面しているところです。

徳永●●ワクチンを獲得も難しいうえで 打ち手が、なかなかいない。

河野●●そういうこともあったので知事会やら市長会、町村会から とにかく高齢者の立ち上げはゆっくり立ち上げてくださいと。

いきなりフル稼働してひっくり返ったら 全部止まる。だから、4月の12日からまずは各都道府県に1箱。約1000人分弱を配ってまずそれで、システムが動くか 予約システムはどうなのか 予診に何分かかるかという想定が正しいか。

あるいは肩の上部に打ちますから洋服をめくって肩を出すのにどれぐらい時間がかかるのか。

そういうものを全部確認したうえでゴールデンウィーク明けの1000万回入ってくるよと フル稼働で打てるよというのを迎えさせてくれということですから 今、お配りをしているのは非常に量が限られています。 各都道府県で1000人分。東京、神奈川、大阪は 人口が多いので2000回分出していますが 本当は接種券を一度に出さずに 数が限られているから例えば、100歳以上とか95歳以上とかあるいは、この地域とかと 限定をして、接種券を配ってくださいということを 私が、もうちょっと強く言えばよかったと思うんですがそういうことを記者会見で接種券を段階的に 配ってください。

公平性重視が逆に障害に

あるいは地域割りで配ってくださいと申し上げたんですがやっぱり住民と直接、接している 自治体は公平性とか平等性を 思いの外強調せざるを得ない。だから隣の家には届いているのに うちに届いていないというのはなかなか許されないことだからやっぱり、全部出しちゃう。 そうすると予約がなかなか取りづらい。

だから、そこはすみません。私がもうちょっと 丁寧に、そういうことが予約を取るときに 起きそうだからやっぱり接種券は限定的に 例えばワクチンを1000回分送るからせめて2000人分くらいの接種券にとどめてくださいともうちょっと、ちゃんと強調すればよかったんですけど。

自治体がそれだけ平等性にこだわるというところを私が見損ねた分というのがあって。 今、それでいろいろなところでご迷惑をかけていまして。自治体の職員の皆さん本当に一生懸命やってくださっているので そこは今、予約が取れないよというのはそれはもうみんな河野が悪いということでお詫びを申し上げるのは私だと思いますがこれ、連休明けには1000万回 つまり、高齢者の半分が1回打てるだけの量を 2週間で出しますのでもう少し待っていただければ 予約も取りやすくなってくると思います。

小木●●追加分というのは2500万人分ということでよろしいでしょうか。

河野●●契約の内容は、まだ対外的にまだ公表できないものですから申し上げられませんが少なくとも今の状況で6月いっぱいで、6月の末までで3600万人の高齢者が2回打つ分というのは 6月末までに入ってきますのでここから先は 自治体が打つスピードに合わせてこちらは供給していきたいと思っています。

小木●●国の大規模接種というのはいつ行われるというのは 大体、計画が決まっているんでしょうか。

河野●●大体次に承認されるスケジュールに 合わせてこれは立ち上げていこうと思っておりますので。 厚労省が承認のスケジュールは 大体こんな感じで考えているというのに合わせて やっていきたいと思っております。

小木●● 菅総理の発言ですが 9月までに我が国の対象者に確実にワクチンを 提供・供給できるよう追加供給をファイザーのCEOとアメリカに行った時に電話会談をして 要請をしたと。 ファイザーCEOは協議を迅速に進めたいという話だったんですがこれは大臣は実質合意だとはおっしゃっていますけども契約に至っているんですか?

ファイザーとは追加供給で実質合意(契約はまだ?)

河野●●もう合意をしてこのスケジュールをどうするかというのを私、先方と話をしていますから実質的に合意をしてファイザーも、その追加分のスケジュールについて いろいろ協議をしています。向こうの生産でも どのように日本に出すかという話をしてますので。 

小木●●それはアメリカから来るんですか?

河野●●これは契約の中身ですからまだ対外的に 申し上げるわけにはいきませんけどももうすでに、ファイザー側とは追加分をどうするかということを やっていますので実質的に合意をしています。

徳永●●7月には間に合わないんじゃないかという 声もありました。

河野●●これはとにかくこの変異株が 随分、早いペースで広がっていますから やっぱり一日でも早くワクチンの接種を終える必要が あるんだと思います。 そういう意味でどういう支援が必要かというのを こと細かく自治体に伺って必要な支援を国のほうもお出しをして1日でも早くそれぞれの自治体が高齢者に打ち終わって次の基礎疾患の方に移っていただきたいと。

徳永●●高齢者の方が予約の際 インターネットなかなか難しいという声がありましたけども接種するまでの予約ですとかその辺りのシステムを国が支援したり整備することはお考えですか?

河野●●これはそれぞれの自治体がいろいろな予約のシステムを考えて実際にやってくださっていますから それでワクチンが来て、予約がきちんととれるようになれば3600万人ですから1日でというわけにはいきませんけども確実にワクチンは届きます。これはコンサートのチケットを電話で取るのとは違って売り切れがありませんから確実に取れるわけですから。

徳永●●大臣、ツイッターで具体的に自治体の方とやり取りをされていますがどんなことが一番多い?

河野●●これは予防接種法という法律で 自治体は市区町村ということになっていますので国はそれを全面的にバックアップしたいと思っております。システムがこうなっているからこれはできませんとか最初、言っていたんですがいやいやそれは現場がやりたいようにシステムを改めるのが当たり前でしょと。(略)とにかく現場が一番やりやすいようにしっかりサポートしていかないといけないと。

徳永●●やりながらシステムを改善していくって難しいですね。

河野●●かなり力技の部分はありますしゴールデンウィークに打ちたいという自治体がありましたので。ゴールデンウィークに間に合うように出しますよというのはこれはもうシステムでは対応ができませんからシステムの外で注文を聞いて配送する。毎回、それをやるというのもちょっとできないものですから システムを、走りながらでも使いやすいものに変えていく必要はあるかなと。

小木●●大臣、変異ウイルスの存在がありますので、若い人でも 重症化のリスクがあるとなると50代とか40台とか先に一般の人の中でも区分けをしていったらいいのか。いや、そんなことは必要ないぐらい一気にそろいますよなのか。この辺りはどうですか?

ワクチンは必ず打てる。安心を

河野●●量は相当入ってきます。毎週1000回分ずつ入ってきます。ただ、予約のシステムに例えばコールセンターの回線数に限界がある。いろんな限界がありますからそこで根詰まりをしないような出し方というのが本来、望ましかったんだと思うんです。

ですからそこはせっかく自治体の職員の方が本当頑張ってくださっているのにそこで目詰まりをしたのが今、話題になってしまっていて大変申し訳ないと思っているんですけどもこのワクチン、必ず来ますし必ず打てますからそこは少し落ち着いて待っていただいて予約が取りやすくなった時にしっかり予約を取っていただいて打っていただくということをやりたいと思います。

その意味でも当初、2か月と3週間くらいの接種計画を作ってくださいと自治体にお願いをしていましたのでその2か月と3週間でそれぞれの自治体が打ち終われるようにどういう支援をしたらいいのかというのを国のほうも、これからしっかりと対応していきたいと思います。

現状の中でやれる五輪をやる

太田●●オリパラの期間に現場に医師の方が行くわけですよねオリパラ用に。そうすると留守番にかなり負荷がかかるんだと。大変だと、コロナの病床も。大臣、どうですか。ワクチン接種せめて高齢者分を7月いっぱいに終えることが1つ五輪開催の基準というか条件になるとお考えでしょうか。

河野●●これまでも私はオリンピックはスケジュールに入っていませんということを申し上げました。オリンピックは今の状況の中で安全にどうやったらできるか。逆にいうと、この状況の中で安全に開催をするオリンピックしかできませんよということだと思いますので。オリンピックは私のスケジュールに全く入れずに、きちんと自治体に接種をしてもらいたいと思いますしそこは気にせずにしっかりできることを国もサポートしていきたいと思います。

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