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信なくば立たず 孔子

この言葉はもちろん、元は中国語だ。孔子の言葉だからだが、英語でも味がある。

スピーチするときには3つ例示しろとはよく言われることだが、その基本を踏まえている。


“Confucius emphasised the crucial role of trust in the authorities: ‘Three things are necessary for government: weapons, food and trust. If a ruler cannot hold on to all three, he should give up weapons first and food next. Trust should be guarded to the end: without trust we cannot stand.’5 Those.”

https://quotefancy.com/quote/2690384/Mervyn-King-Confucius-emphasised-the-crucial-role-of-trust-in-the-authorities-Three

弟子の子貢(しこう)が 政治の要道(大切な道)を尋ねた。

先師が答えられた。
「食(食料)を豊にし、兵(軍備)を充実し、民に信(道義)を持たせることだ」

子貢が尋ねた。「どうしてもやむなく、捨てなければ為らないときに、この三つの中どれを先に捨てればよいでしょうか」


先師が言われた。「兵(軍事)を捨てよう」

子貢が更に尋ねた。「どうしてもやむなく捨てなければならないときに、

この二つの中どれを先にすればよいでしょうか」

先師が言われた。「食を捨てよう。昔から食の有無に関わらず、人は皆死ぬものだ。

然し人に信がなくなると社会は成り立たない」


最後の「民信無くば立たず」という部分が一番良く知られており、小泉純一郎元首相の座右の銘だった。

「政治は民衆の信頼なくして成り立つものではない」という意味だ。

原文は

「民無信不立」

(『論語』顔淵第12)となる

最近問題になっている自民党の裏カネ問題を見ていると、孔子の教えの逆をやっている。

軍備や経済ばかりをアピール

し、国民の信頼を裏切っている。

ウクライナ戦争では、一時もてはやされたゼレンスキー大統領も、信を失いつつあるのではないかな。



孔子は、紀元前551年9月28日(新暦)に、中国の山東省曲阜(きょくふ)で生まれた。今から約3000年前のことだ。とすると、

彼の教えはこんなに長い間伝えられてきたが、守られなかったことになる。


20年ほど前に曲阜に言ったことがある。占い師がたくさんいて、私も自分の人生を占ってもらった。孔子の子孫と名乗っていたが、じつはこの町には、自称「子孫」を名乗る人が無数にいる。

「あなたは今後、人生でさまざま望みが叶う」とおだてられ、勧められるままに印鑑を作ったなあ。孔子ビジネスが逞しかった。


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