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まだ回顧録のネタをつくっているところなのよ。 エリザベス テーラー
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panache
名
威勢の良さ、堂々とした様子◆不可算
〔帽子やかぶとの〕羽根飾り
回顧録出版の申し出を、彼女らしい啖呵を切って断った。冗談じゃない。私はまだ回顧録のネタをつくっているところなのよ。
米紙ニューヨーク・タイムスのホームページには、各界の著名人を追悼する記事が、ほぼ当時そのままで読める。
文才のある記者がじっくりまとめたものであり、読み応えがある。
生前に、追悼記事を書くためとして本人にインタビューしたケースもあったらしい。まさに印刷メディア、新聞の仕事だという気がする。
訃報は本となり、一部は日本語で読むこともできる。
言わずと知れたエリザベス・テーラーは美貌の女優として世界で愛された。実生活では、結婚離婚を繰り返し、過食や薬物に苦しんだ事でも知られる。
彼女は晩年、映画への出演が減り各方面から回顧録を書くよう頼まれる。ベストセラー確実だろう。ところが、冒頭のような言葉で堂々と断ったという。
直訳すれば「まだ回想録を生きている」つまり、回想録は完成していない。まだまだ実績を残すという意欲だろう。
どんな役もこなした、彼女らしい言葉かもしれない。カッコいいというのはこういう時に使う言葉かもしれない。
回顧録は書かないにしても私たちだって、最後の瞬間まで、何かを成し遂げているはずだ。
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