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武漢のファッション業界 ネットショッピングに活路

新型コロナウイルスの発生源、中国湖北省武漢は3月28日に都市封鎖が解除された。その後の変化は、日本にも示唆する点が多い。

幸いにも現地の新聞、武漢晩報はPDF版とテキストで、日本からも読むことができる。4月30日版には「雲売貨」という記事があった。雲はこの場合、クラウドという意味だ。ネットショッピングのことを指す。

すでに都市封鎖から1か月が経っているが、実際の店に来る客はまだ少ない。人の集まる所に警戒心があるためだ。そのため、各店舗はネットショッピングに力を入れている。記事を読むと、単に品物を並べるだけではなく、売り場から生中継し、モデルが服を着て、アピールする。

ある店では午後3時間、この生中継をしているという。これによって、売り上げはコロナ前の5割まで回復した。生中継を始めたころ、顧客はゼロだったが、今は1万人以上のファンがいる。7割は、武漢の外の人たちだ。

全体の売れ行きは1-2万元だが、そのうち6000元はネットショッピングの収入になっている。

都市封鎖の間に店員達は、ネット上の学校で、ネット販売について学んでいたという。

日本でも大型のショッピング施設は、非常事態宣言解除後も苦戦を強いられそうだが、ネットショッピングでどれだけ顧客をつかめるかが、生き残りにつながる可能性がある。

武漢晩報 http://whwb.cjn.cn/html/2020-04/30/content_169243.htm


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