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曺国新党の人気上昇 韓国

4月に行われる韓国の総選挙では、無数の新党が生まれている。

大政党の推薦を受けられなかった人たちが集まり、新党を作っているのだ。各政党の政策を見ると、国民が何を求めているのかも浮き彫りになる感じがする。

その中でも、日本でもおなじみ、曺国元法相が作った新党が、最大の話題だ。

曺国が率いる新党は、名前を「祖国革新党」に決定した。祖国と曺国は発音が同じだ。

この党は、光州の空を象徴する「トゥルーブルー」をシンボルカラーとして採用した。 また、白頭山の天地を象徴する「コバルトブルー」と独島の東海を象徴する「ディープブルー」も一緒に使用する。

これにより、祖国革新党は新たなスタートを切り、3月3日の中央党創党大会で最終的に党名を確定した。

 この党は、検察改革の完遂と尹錫烈政権の審判を課題としており、多くの市民がこれに対して熱い支持を送っている。支持率がめだって急上昇。党員も瞬く間に10万人を突破するなど、メデイアの注目の的だ。

曺国が主張する検察改革とは、これまで検察が独占していた捜査権や起訴権などの権力をを分散させることを意味する。

政府も高位公職者犯罪捜査処(公捜処)の設立で検察権力の分散を推進しているが、それでは不足だとしている。

曺国は13日、「無能な検察独裁政権終息のために一番前で戦う」とし、新党創党を公式宣言した。

ちょっと長いですが、せっかくなのでできるだけ発言を掲載しましょう。


この日午後、自分の故郷である釜山中区民主公園で記者会見を開き、「人気に連携せずに国家危機を克服する代案を一歩先に提示する政党を作る」と明らかにした。

曺国は「震える心で新しい政党を作るという意味を国民に明らかにする」とし「一人では厳しくも出せない決定だったが、手を握ってくださった市民たちがおられたので、この席に立った」と話した。

続いて「大韓民国は今、外交、安保、経済などあらゆる分野で危機に瀕している。迫った現実」とした。
 
また「国民は低成長と双極化にうめきながら、自営業者と庶民の生活は追い込まれている」とし「私たちが大変努力して管理してきた朝鮮半島の平和が脅かされており、海外投資家たちは朝鮮半島での戦争を懸念して投資を回避している」と主張した。

さらに彼は「急変する産業生態系と気候変動危機に先制的に対応できなければ、大韓民国は生存を心配しなければならない」とし「尹錫悦政権はどこで何をしているのか」と批判した。

さらに曺国は「批判するメディアを統制し、除去と政治嫌悪だけを煽る検察独裁政治、民生を無視する無能な政権を審判しなければならない」とし「4月10日は無道で無能な尹錫悦政権審判だけでなく、複合危機に直面した大韓民国を再び立ち上げるきっかけにならなければならない」と強調した。

彼は「地域紛争、世帯紛争、男女紛争を助長して利用する政治、国家的危機は無視したまま、選挙の有不利だけを考える政治はもう終わらなければならない」とし「紛争を利用する政治ではなく、紛争を調整して問題を解決する政党を作る。大韓民国の変化を引き出す政党として位置づける」と話した。

「私の力は微弱だが、国民と一緒に大きな石を挙げる。その道に共にしていただければ必ずこなす」とし「多くの参加と応援お願いする」と支持を訴えた。

この発言からまとめるとすると、

党の目標は、民主党よりも左に位置する。尹錫悦政権の打倒、保守進歩の対立から脱し、地球温暖化、福祉向上といった時代にあわせた問題解決型の政党

ということのようだ。

「22代国会最初の行動として韓東勲(ハン・ドンン)特検(特別検察官)法を発議したい」とも表明している。「政治検察の告発教唆疑惑・尹錫悦検察総長懲戒関連疑惑・娘の論文代筆疑惑事件究明のための特別検事の任命などの解明を目的としている。

党の狙いを単純化し、明確に訴えている点が効果を挙げている。

既存の進歩政権である「ともに民主党」と協力するというのも、目立つ点だ。

曺は今年2月、子どもの不正入学に絡む罪や文前政権で青瓦台(大統領府)民情首席秘書官を務めた時代に文氏に近い柳在洙元釜山市副市長に対する監察を打ち切った職権乱用罪などで、懲役2年を言い渡された。

曺は判決を不服として控訴している。

このため、不正入学に怒る若者世代の20,30代の支持が低い。ただ、ソウル大の元教授でありながら、全てを奪われ、そこから復活を図る姿は、共感も集めている。



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