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集中から分散の時代へ

飲食経営においてメニューの簡素化は成功のセオリーと言われています。

メニューの簡素化とはメニューの絞り込みとも言え、沢山ありすぎるとお客様も選びにくくなる為、「その店の強み(売りたいもの)を売る」という考え方です。

また、在庫管理・ロスの考え方からメニュー数はあまり多くなりすぎると食材ロス等にもつながる為に推奨しないというスタンスでした。

これは例えば本屋などにも言えることで、商品の在庫スペースの問題で店頭には多くの本を置けないという弱みを突いてアマゾンは豊富な在庫量で優位性を発揮して勢力を拡大してきました。

書籍においてもインターネットで注文する人と書店まで足を運んで注文する人とそれぞれいるかと思いますが、その比率の変化というものは年々変化してきているかと思います。

これと同じように飲食業界においても、店内飲食とデリバリーとの比率の変化が毎年発生してくるものと思われます。

つまり、「食事を含めた幸せな時間と空間を提供する」という観点での店内飲食の価値はこれまで通り失われることはありませんが、一方でデリバリーにおける価値も認識されていき、その需要はこれから増大していくものと思われます。

その場合、自宅からの注文という形になりますので、お客様における時間の制約(店内滞在時間という制約)はなくなりますので、豊富なメニューの中から時間を気にせずにゆっくりと選ぶことが出来ます。

想像も膨らみますし、メニューを選ぶ楽しさも増します。

一方で豊富なメニューには豊富な在庫が必要で食材ロスの問題が発生するという意見もあるかと思います。

それは今のテクノロジーが進化した世の中においてはリスク回避できる方法は多々あります。

これについてはまた別の投稿で説明したいと思います。

ということで、今後の飲食経営のキーワードは「分散化」だと思います。

まずは、様々なお客様のニーズを満たせるようにメニューの分散化を図ってみてはいかがでしょうか。

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