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⑥商品の提供(品質管理)

「飲食店のマーケティング機能を外だしする時代へ」というテーマでここまでにデリバリーに取り組む必要性とそれに伴い必要となってくる主要なポイント①~⑤について説明してきました。

ここまでの流れをざっとおさらいしますと、

①お客様に満足いただける魅力ある商品開発をしっかりやる

②その魅力をきちんと発信していく

③その上で永続的に経営が成り立つレベルでの適正な価格を設定する

④単純に商品の魅力度だけでなく、その商品の組み合わせ等メニュー全体としての魅力度を高められるようなしっかりとした商品構成を構築する

⑤デリバリープラットフォーマーが提供している販促企画をうまく利用する

といった感じでしょうか。

ここまでのことをきちんと取り組むことにより、デリバリー受注の獲得は見込めますが、それを継続的に維持していく必要があります。

そこで必要になってくるのが、商品の提供及びその品質管理です。

飲食経営に限らず、何か物を作って販売している会社は、当たり前に取り組んでいることではありますが、自社商品をきちんと生産ししてその商品を購入して下さったお客様に適切に届けるということが必要です。

飲食店の場合は、「自店の料理を美味しい状態でお客様に届ける」ということになります。

料理に妥協せずに徹底的に良いものを追求していくということは、デリバリーに限らずに飲食店であれば、記載するまでもなく当たり前のことですので、ここでは説明を省略させていただき、デリバリー対応に特化したケースで記載させていただきます。

店内飲食の場合は出来たものをすぐにお客様に届けられますが、デリバリーの場合は少し時間差があります。

その時間差を考慮して美味しさが低下しない工夫をしなければなりません。

そこで、下記のような対応が必要になると思われます。

・料理にあった容器を使用する(耐熱、保温、液漏れ防止等)
・出来た料理が冷めないように自社保温ボックスを準備する
 (配達員の方がすぐに取りに来ないケースもある為)
・時間差を考慮した調理方法を採用する
   (パスタであれば茹で時間を短めにする等)
・配達員の方が運びやすいような包装にする
・温かい料理と冷たい料理を分けて包装してきちんとその旨を伝達する
 
どれも当たり前のことで、あえて記載するまでもないですが、これらのことをきちんと徹底できているかどうかが重要です。

また、毎日多くの注文が入るようになると、それだけ沢山の配達員の方が取りに来るということになります。

対応の悪いお店には良い配達員から敬遠されてしまいますので、結果配達の質の低下も招いてしまいます。

配達のことをきちんと考慮した対応を心がけることで配達員の方からも好感を持ってもらうことが大切です。

自社でデリバリーを長くしてきた経験から感じていることですが、

「出来た商品を店まで取りに来て配達してくれる」

これはすごいことだと思うのです。

この恵まれた環境はテクノロジーの進歩によりようやく出てきたサービスです。

そのを担っているのは紛れもなく、汗をかいて配達してくれる配達員の方です。

配達員の方なしにこのサービスは存在し得ませんので、常に感謝の気持ちを持って接するのが大切だと思います。

美味しい料理を提供し続ける為に、配達員の方にも感謝をし続ける。

この姿勢が大切なのではないでしょうか。

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