憧れないヒーロー（日記）

最近、「天体戦士サンレッド」なる漫画にハマっている。

世界征服を企む悪の組織フロシャイムと、それに立ち向かう正義のヒーロー天体戦士サンレッドの戦いを描いた作品である。

これだけ聞くといかにもバトルものの少年誌のように思えるが、その内容は完全なギャク漫画だ（笑）

舞台は神奈川県の川崎。作中には溝の口とか二子玉川がしょっちゅう出てくる。もうその時点で何かがおかしいぞ。

フロシャイム一味のアジトは巨大な要塞でもなんでもなく、木造の一軒家だ。決闘はいつも近所の公園で行われる。ムードもへったくれもない。

親玉のヴァンプ将軍は節約家で料理上手な人物だ。悪の組織が食卓を囲んでみんなでそうめんをすする姿はいつ観ても笑える。

対するサンレッドは毎日パチンコに行き、生活費は彼女にたかっている完全なヒモ野郎。この男からヒーローの要素を取り除いたら、ただの社会不適合者のでき上がりだ。

この作品はなんといっても、ヒーローものに対する日常のゆるさがたまらなく面白い。やっぱりギャグ漫画っていいなぁ。