「ドイツで現地の子を卓球に誘った小学生の時の経験」が今も活きている

こんにちは、西荻ぷれまのイシイです。

「自分で考えて、行動した時の経験はしっかり自分の中に残るものだなぁ」と思うのですが、仕事でドイツ語の通訳をしていると、よく「自分の言葉が初めて外国の人に通じた日」のことを思い出します。

僕は小学生のころ、両親の仕事の都合で夏はドイツにいることが多く、その期間の多くは現地のサッカーキャンプに参加していました。(サッカーキャンプとは言うものの、宿泊施設とグラウンドのほかに、自由に遊べる体育館やプールなど、こどもが休み時間には遊べる場所がある複合施設でのキャンプだったので、日本の「サッカー漬けの合宿」とはイメージが違いますが。)

その施設には卓球場もあり、僕がその体験をした小学4年生のころ、ドイツでは卓球が流行っていたみたいで、練習後にはよくキャンプで仲良くなった子たちで卓球をしていました。

ある日の自由時間、僕の周りの日本人の子は「サッカーしようぜ!」と外に行ってしまいましたが、僕は卓球がしたかったので部屋に残りました。が、その直後自分はラケットもボールももっていないことに気付き、残念な気持ちになりながら一人で施設をフラフラしてました。

すると、サッカーの練習で顔見知りになったドイツ人(おそらく2歳くらい年上)のグループを見かけました。「あ、彼らな卓球場の使い方もしってるし、道具も持ってるかも」と思いつき、そのグループに近づいていきました。ぼくに気付いた子たちが「おっ、ヨウじゃん!」みたいに話しかけてくれたのですが、ここで問題が。

「あれ、どうやって誘ったらいいんだ・・・??」

いつもサッカーではみんなの様子を見て「あ、こうやるのか」と予測していたし、自由時間も「卓球に行きそうなグループ」に「僕も!」とくっついていただけだったので、自分が発起人としてドイツ人を卓球場に誘導したことがなかった・・英語なんてわかんない・・・でも卓球がしたい・・・でも文法なんてわかんない・・・・とにかく伝えよう!と思い一言

「ピンポンスタジアム、ゴー!」

と笑顔で言ってみました笑

すると相手の子たちは一瞬固まりましたが、すぐに理解して「OK!」と言って部屋からラケットとボールを持ってきてくれて一緒に卓球場に行って卓球をすることができました。


ぼくがない知識を振り絞った一文は、主語もないし命令口調だしと難解だったと思うのですが、相手の子たちも頭をフル回転させてくみ取ってくれたのだと思います。

ただ、あの「やりたいことを表現して相手に伝えて一緒にできた経験」は常に僕のどこかに刻まれていて、だれかと一緒に活動するときに「先ず表現してみよう」という僕の考え方の基礎なのかなぁと思います。

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