いろんな価値観のコーチがいる事って、クラブの財産だと思うんです。

こんにちわ、西荻ぷれまのイシイです。

今日は、ぼくが監督をしているサッカークラブのコーチについて書きたいと思います。


なぜ今彼ら・彼女らについて書きたくなったかというと、これを書いているのが土曜日なんですが、土曜日はサッカーの練習や試合が入ることが多く、頭がクラブのことを考えるモードになっているので、そこからのマナビも多いからなんです。

まず前提として、「まちの少年サッカーのコーチ」について少しだけ。

1つの学校を拠点として活動する、いわゆる「まちの少年サッカー」のコーチって、

1.所属している選手のお父さん

2.人材派遣会社に依頼して派遣される契約コーチ

3.その小学校にサッカークラブができた時からコーチをしているベテランの地域の人

4.そのクラブ出身のOB.OG

ほとんどのコーチの方がこの4パターンのどこかに入ると思います。

逆にいうと、サッカーに限らず少年スポーツってこれ以外の入り口はないんですよね。

それは、よくも悪くも

・子どもの活動ということもあり、新しい人を入れることへの抵抗から「コーチ募集中!」などの情報をあまりオープンにしない

・小学校という見えない区切りから、外の人にとっては入りづらい(本来は学校の活動ではないので他校が拠点のチームに登録もできるので、制度上は区切りはない)

といった少年スポーツの特徴から来ていると思います。


それをお伝えしたうえで、ぼくらのクラブのコーチを紹介します。

※全員が非OB,OGで、コーチをするまではクラブの拠点小学校に足を踏み入れたこともありませんでした笑

・子どもたちとのコミュニケーションを通じて「子どもの成長に寄り添う」ことにやりがいを感じ、保育士の道を目指すことになった専門学生

・自分の子どもは隣のクラブでサッカーをしているけど、「子どもたちにサッカーの楽しさを伝えたい」と僕らのクラブのコーチとして一緒に活動している、自分のサッカー歴=子どものサッカー歴(自身の選手経験はない)のお父さん

・上京し、大学に通いながら勤めたバイト先で「元サッカー部で、こっちでもサッカーしたいんですよね~」とノリで話したら「あ、おれ監督だから一緒に子どもたちとサッカーしよ!」と誘われてそのまま低学年の人気者になった女子大生

・田無から西荻まで毎週自転車で通ってコーチをしていて、やり始めた就活の話をパパコーチにしたら最高のアドバイスをもらいそのまま働きたい会社に進むことができた新卒一年生

・大学までサッカーを続け、就職したものの「やっぱりサッカーに携わる仕事をしたい!」と考えて、大学の同級生に相談したら「うちのクラブでコーチやんなよ!」と誘われて、毎週ときわ台からほぼ徹夜で通ってくる若者

・近隣中学校サッカー部の指導をしつつ、「もっと基礎的な土台を作る年代から関わりたい」と、朝練習のために苦手な早起きを習慣化した大学生

このメンバーで、保護者の皆さんと一緒にお互いの「できること、やりたいこと」を合わせて約60人の子どもたちのに「大人になっても好きでい続けられるサッカー」を伝えるために活動しています。

・・・書きながら「ちょっと多様すぎるな」と思ってしまったw


そのくらいいろんな環境にいるメンバーなので、当然ながら「大学の課題が忙しい時期は来れない」「自分の子どもの大会観戦を優先したい」「新婚だから日曜は家にいたいかな・・・」など生活において直面している課題もさまざまです。

年代も違うので培ってきたサッカー観も少しずつ違う。正直「この感じ伝わんないのか~」とか、「え、そう思ってたの」などのすれ違いもあります。


でもぼくらには、

人生においてチャレンジのすばらしさ・楽しさを知るサッカーが好きな大人を育てる

という共通の目標があるので、そこに向って持っている経験やアイディアを出し合い、実践していきます。

そのために毎月の定例ミーティングは毎回2時間「あのやり方はよかった」「あなたはもっと動きを大袈裟に解説した方が良い」「あの姿は子どもに見本となっていたのだろうか」と年齢・ポジション関係なくバチバチです笑

保育士の目、大学生の目、パパの目から見るサッカーはどれも違って、どれもほかのコーチに刺激を与えてくれます。その刺激が部分的に、トレーニングを通して子どもたちに届いているのだと思います。

以前、サッカーの魅力は「自分で答えをつくること」だと書きましたが、頭ごなしに「こう教えろ!」と命令されるより、コーチも自分たちでクラブのサッカーをつくっていく方が楽しいし、コーチの人生も豊かになると信じているので、時間も手間もかかりますが、みんなでゴールに向かって明日も活動していきます。


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