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Can you celebrate?

「Can you celebrate?」

と聞いて大多数の方が
安室奈美恵さんの曲を思い浮かべると思います。
(私の年代は、ですけどね…)
ウィキペディアによると、CDの売り上げ総数229万枚だったとか。
間違いなく、その時代を彩った楽曲の一つだったと思います。

そんな功績のあるこの曲について、
とあるテレビのコメンテータが
「このタイトル、文法的に間違っているの知ってます?」
みたいな事を言って、
視聴者に講釈されてたのを見ました。

「Celebrateには目的語が必要で〜うんちゃらかんちゃら〜」
「正しくは Can you celebrate our wedding? だっ!」
など、色んな意見があるみたいです。

まぁしかし
「Can you celebrate?」
は圧倒的に正しかった、と。
そうとしか言いようが無いんですね。
「でも文法的に間違ってんだよ〜」
などと言う外野の意見など、
木っ端微塵に吹き飛ばすパワーがあります。
汎用的なようで、オリジナリティ溢れるこのタイトルが、多くの人の感性を揺さぶって、
ムーブメントを引き起こし、
大勝利を収めたんですから。

…と、ふと安室さんの曲を思い出してみて書いたこの記事ですが、
人の心に届かせる為には
「理論」と「感情」を上手く交差させて、
化学反応を起こす事、
これを忘れちゃいけないなと、
改めての認識となりました。

プロデューサの小室氏がここまで成功する事を確信してたのかはわかりませんが、
多分、聞き手側のイメージがある程度できていて、
メロディーになじむフレーズを、
人が受け止められる言葉で組み立てて、
世に放ったのが
「Can you celebrate?」
であったと。

そんなアウトプットに対して
「文法ちゃんとチェックしとけよ!」
なんて言う経営者、トップマネジメントが
いるとしたら、それはヤバイ会社だと思います。。

経験や実績が無い、不調な時期には
ロジカルに企画を落とし込む事ばかりにフォーカスしがちで、
エモーショナルな感覚、感性を
つい置き去りにしてしまう事があります。
状況が悪いとそう言う考えに陥りがちなんですが、
自分の肌で感じている感覚的なものをどこまで行き渡らせられるか、
相手とコミュニケーションできるか?
この辺が企画者としての腕の見せ所なんだと、
自戒を込めて書き残しておきたいと思います。

あと、これは漠然と思う事ですが、
若い頃、多感な時期に 
芸術、絵画、音楽、文学
などに触れて、教養を得る事で、
感じたものを上手く言語化して表現でき、
不特定多数の人と共有できるスキルの土台が
身に付くんでは無いかと思っています。
私にはそう言うバックボーンが全く無く、
かなり苦労しています・・・。
少なくとも、我が子にはそう言うものに
触れられる機会を与える、興味を持つように
導いてあげられたらなと思っています。

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