酒2本買ってきた友達
旧友と会う機会には恵まれてるが、時間の不可逆性を感じるばかりだ。
私達は戻れないんだあの頃には。2歳児が複数人いると、誰かは必ず不機嫌な世界で。
久しぶりの集まりで、前回の集まりより更に久しぶりの友人が子ども2人を置いて来た。酒を2本、通りがかりのコンビニで買ってきたという。
飲まないのだよ誰も。子連れや妊婦の集まりだもの。おまけに1人は、洋酒入りケーキで悪酔いするくらい弱いの知ってるじゃないか。
でもよくわかるんだ私には。かつての私だから。私達は若い頃毎週飲んでた仲だ。ほんとは、あの頃の感覚のまま会いたいのだどこかで。でも子連れじゃ、そんな余裕もないことや、叶わないことをもう思い知ってる。共通の会話が子どもの話ばかりになることも。
いつの間にかそれに落ち込むこともなくなったなとゆうのを、彼の、きっとまだそんな洗礼受けてない彼のてらいなく酒買ってきてしまう行動からふと思い知らされた。
旧友が、よい父母してる顔を見れるのはそれはそれで心地がよい。
でもたまには子なしで会いたいよ。
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