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ゆるく、されどたゆまずに(今年の抱負のことなど)

鋭い筆致に憧れる。
難解な物事を切り分け、無駄なく形を整えるような物言いに、ずっと憧れている。
けれど多分、私は、もっと柔らかい書き方の方が性に合っている。
たとえば、喫茶店で向かい合って、「ああ、そういうこともあるよね」とか「その視点、すごく素敵だね」とか言い合うような。そういう、さらっとした相槌の中で気持ちを通わせるようなやつ。ともすると「曖昧」だとか「生温い」とか思われてしまいそうな、そんな淡いところを掬い取って言葉にしていきたいなと、春めいたぬるい風の吹く日に改めて考えた。

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