見出し画像

光れ!テレビドアホン ~安心と安全のための機能もろもろ


高齢化が進んだ国では、そんな高齢の方々をターゲットとして商売を行うのも、その数を考えると自然な流れではある。でも、それは何も真っ当な仕事に限らない。

現場に出ると、訪問販売系の皆さんの来訪を苦手としている利用者さんが多い印象がある。屋根やら下水やらにおかしいところがあるから見ましょうか、みたいな親切っぽいやつ。
殆どのアレの絶妙なところは、仕事はいちおうやるところで、その点は詐欺とも言い切れないのだが、本当にやる必要があったのか?という作業を、しっかりしたお値段でやっている。
床下に換気扇がついてたりするケース、現地調査に行くと時折ありますね。不要ですね、とは自分も言わないのだけど。

でも、排水詰まりに高圧洗浄を勧められて7万円取られたのにまた詰まった、というお客さんの話は酷かった。確かに洗浄はかけたとは思うのですが、マス蓋を開けてみると、VU(エンビ)管の横から入り込んだ根が排水管にみっちり詰まったまま。それじゃ網を張っているようなものなのでまたすぐ詰まる。植物にとっては排水管の中を流れる諸々はご馳走なので、根っこの放置は大変なことになるのです。仕方ないのでまた管内を洗って、頑張って根っこ引き抜きましたよ。

悪質なものになると、屋根に登ってから自ら壊して仕事をつくる屋根の修理屋さんなどもいるそうで。今は伸ばせる棒の先端に遠隔操作のカメラ(スマホでも)を取り付けたり、ドローンを飛ばして高いところの調査をやったりも出来るので、雨漏りなど本格的なトラブルが無い屋根に、むやみに人を乗せる必要はないのです。


そんな招かざる来訪者に、怖い思いをした利用者さんもやっぱりいて、とあるところで許可をいただいて画像を撮らせていただいたのが、これ。

激しい物理攻撃のための準備が


本当に怖かったのでしょうね。

そんなケースでは、防犯の砦たるインターホン、テレビドアホンを見直すことがあります。

そちらでは他の仕事をさせていただいたのですが、話の流れで20年前くらいから使っているテレビドアホンが不調であるという話があり、調べるとカメラが死にかけていてもはや画像が判別不能であることがわかり、お勧めして新しい機材にチェンジとなりました。

右が旧製品、ずいぶんコンパクトになりました

今のドアホン、画像も鮮明だし録画機能付きなので、あからさまな詐欺目的の皆様は敬遠します。また鳴らしてくれれば室内側に画像が出るので、玄関から遠いところから居留守の対応もできるようになるのです。
また場合によっては、画像表示のできる(画面は小さいけど)子機付きも選べます。本体から遠い2階にいることが多い方などにはお勧め。

さらに、機材の価格も、シンプルなものなら今は値段もこなれて1万円強で手に入ります。電源直結対応は本来なら電気工事士の資格が必要ではありますが、室内側がコンセント差し込みタイプなら無資格者でもOK。

また通信線は2本のものであれば、新しいタイプは無極性ゆえ、交換後はどちらに繋いでも機能するのでお気楽です。なので自己責任チャレンジも、お勧めはしないけど、まあ可能かと。電源線は片側ずつ、ちゃんと絶縁しながらどうぞ。



ただ、素人が手を出すとヤバいのは押すとブーと鳴る、いわゆるブザータイプのやつです。

カバー取ってしまった画像しかなかった

あれは公団住宅などでたまに見かけるのですが、丸い形で中央にボリュームつまみのあるような形のやつです。これは100V直結の線が繋がっているし、さらに玄関まで線を引き直したりする必要があるので電気のプロに必ずお任せを。さわるな危険。
また電池式のチャイムなら、その線を延長すれば通信線がわりに使えますが、違う太さの線との結線や電源の引き直しも必要だから、やっぱりプロに頼んだ方が良いかと。


また、インターホンは壊れていないが、事実上使えなくなるケースもある。耳がだんだん聞こえなくなる、という場合です。
でも、最近のドアホンには外部出力端子がある。なので追加でこういうオプションも選べます。


これもドアホン連動なので、誰か来た時に光で知らせるこれがあれば、起きていればしっかり来客に気づけます。

下の動画は、電池式のチャイムだったところを改良し、テレビドアホンと、この光る増設スピーカーを導入したケース。

光る増設スピーカー  WQN970W【パナソニック】の動画です。
音量注意で。

こっちも単体で電源工事が必要なので、電気屋さん必須となります。

でもほんとうに困っていらっしゃったので、こんな解決法ではありますが、きっと役立っているはず。

特に独居の方にとっては、不安を和らげる効果も大きい改修になるのではと思います。ご実家の玄関周り、皆様もご確認いただければと。


余談その1

ちなみにこの光るスピーカー、同じメーカーからそっくりな形状の製品が出てます。


こちらは、インターホンと接続できず、押しボタン式のチャイムと接続して使います。仕様をよく考えて選ぶ必要があるので、メーカーさんもちゃんと注意書きを出しております。ご注意のほど。


余談その2

最近のテレビドアホン、高級機種はネット接続できるタイプに移行しております。
若い方なら、誰かがピンポンすると、外出先の携帯にその画像まで見えるという仕組みが役立つこともあろうかとは思いますが、いざ導入してみると、wi-fiのトラブルなどでお客様よりお呼び出しコールが入ったり、ネット加入しているケーブルテレビ屋さんがルーター交換に来て、初期設定が飛ぶと使えなくなるなどの面倒があったりもします。
なので、すごーくお勧めしたいかと言われれば、微妙。便利に見えるシステムは、冗長性が犠牲になっているように思えることは多々あります。

自分はシンプルでこなれた機材がやっぱり最強説、ですね。

この記事、すごく役に立った!などのとき、頂けたら感謝です。note運営さんへのお礼、そして図書費に充てさせていただきます。