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UNAMASクラシックシリーズの聴きどころ

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ウナマスレーベルのUNAMASクラシックシリーズのアレンジと録音編集を継続的に行った中で、感じたことやアルバムの聴きどころ。
作曲家 土屋洋一なりの編曲時の過去の「大作曲家たち」へ向き合い方がつづられています。 楽譜を通じ… もっと詳しく
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#サラウンド

無為自然〜「何もしないをする」ViVa The Four Seasonsの聴きどころ

1.困難UNAMASレーベルでの制作は当初困難を極めました。  まず、僕自身大学を卒業したてで、とても未熟であったし。クラシック演奏者は音響エンジニア界の人物や、最新の音響テクノロジー(ハイレゾやサラウンド)のことを知らず。 また音響エンジニアはクラシック界のしきたりやスコア制作のことをよく知らないので。 狭間に立たされる「音響の勉強をしたクラシックの作曲家」は説明するのが大変でした。打ち合わせやリハをボイコットされるなど、今でこそ「わらい話」で話せますが。 2.無為

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「シンドラーのリスト」をコントラバス独奏で、アレンジとは楽曲分析 「Touch of Contra Bass」の聴きどころ

1.楽曲分析 このレコーディングの楽曲はアレンジと浄書の負担が少なかったので楽曲分析に力を入れてみた。(決して今回だけがマメな訳ではないです) バロック音楽(1600年代〜1750年代ごろ、バッハ、ヘンデルなど)や、古典派音楽(1730年代から1820年代ごろ、ハイドン、モーツァルトやソナチネアルバムに入っているソナチネなど)の楽曲の形式によくある、 テーマから属調に転調し終結に向かって下属調を通るという調設定がある。 「シンドラーのリスト」のテーマはそれとは逆の、遡る

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円熟の女子力 チャイコフスキー 「P.I.Tschaikovsky op-70 Souvenir de Florence」 の聴きどころ

1.譜面への気遣い、神経が行き届いた記譜  同じ音形、音価を、最初の小節をタイで表記。次は付点音符で省略。この作曲家の譜面への気遣いと女子力。この作曲家、心は女性だろうな、、 [浄書の慣例でこういう形になるのでは?ということもよぎるので詳しい方ご教授お願いいたします] この画像をSNSでシェアしたところ、以下のような貴重な意見もいただけました。 スコアの他の部分を見ても、とても几帳面で神経が行き届いた記譜を見受けられました。 国立音楽大学附属図書館で資料読み漁り。

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